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知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

GRIT(やり抜く力)とは何か? 成功へと導く力 GRIT(グリット)とは何か?

GRITって何だ?

私が grit という英単語に触れたのは、東北大学の2012年の入試問題でした。

Although biographers have long celebrated Newton's intellect - he also pioneered calculus - it's clear that his achievements aren't solely a byproduct of piercing inteligence. Newron also had anastonishing ability to persist in the face of obstacles, to stick with the same puzzling mystery - why did the apple fall, but the moon remain in the sky? - until he found the answer.

In recent years, psycologist have come up with a term to describe this mental trait;grit.

伝記作家は長いこと、ニュートンの知能を褒め称えてきている。(彼は微積分の先駆者でもあった)しかし彼の業績が、洞察に満ちた知能の単なる副産物でないのは明らかだ。ニュートンはまた、困難に面しても頑張り続け、ずっと頭を悩ませる謎(なぜリンゴは落ちたのに、月は空にあるままなのだろう?)の答えが見つかるまで、こだわり続けることができる、驚くべき能力を持っていたのだ。近年、心理学者たちは、この精神的特徴を表す用語を思いついた。それがすなわち「grit(やり抜く力)」である。

 

東北大学の入試問題は、更に続きます。

the researchers are quick to point out that grid isn't simply about the willingness to work hard. Instead. it's about setting a specific long-term goal and doing whatever it takes until the goal has been reached. it's always much easier to give up, but people with grit can keep going.

研究者たちは、いち早く、「grit=やり抜く力」とは、一生懸命努力しようとする意志に関わるものだけにはとどまらないと指摘している。そうではなく、gritとは具体的な長期目標を立て、その目標を達成するまでに必要なことは何でも行うことに関わるものなのだ。やめてしまうのは、いつだってずっと楽だが、grit のある人は先に進み続けることができるのだ。

 

 GRITとは『単に努力しようとする意志ではなく、長期目標を設定し、例え困難に直面しても、目標を達成するまでは、あらゆる手段で頑張り抜く能力』だということです。

IQ(知能指数)が高いからGRIT(やりぬく力)が高いわけではない

しかも、従来、知能指数テストのような知力の測定が、将来の成功を示す非常に重要な指標として考えられてきたが、個人が何かを達成する際の違いのほとんどは、頭の良さとは全く関係が無いということも科学者たちは指摘しているとのこと。

つまり、「頭が悪い」から何かを成し遂げられないのではなく、「GRIT」が不足しているから何かを成し遂げることができないのです。

 

GRITとは何かについて、心理学者のAngela Duckworth がTEDでも述べています。(日本語のテロップがついているので、中学生、高校生の皆さんも、リスニングの練習も兼ねて、是非ご覧になって欲しいと思います。

Angela Duckworth(アンジェラダックワース)


Duckworth Grit - アンジェラ・リー・ダックワース 「成功のカギは、やり抜く力」 TED

 

 

アマゾン、自己啓発部門カテゴリー1位(H28/11/21

アンジェラ・ダックワース

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 

 

 

 

ジャンボ宝くじ 【億万長者になる確率を上げる買い方】を数学的に検証してみた

ジャンボ宝くじで【億万長者になる確率を上げる買い方】

ジャンボ宝くじで1億円ゲット!いつも末等の300円しか当たらないけれども、それでも1億円ゲットする夢を見て、買ってしまう・・・そんな人も多いのではないのでしょうか。

最近のの年末ジャンボ宝くじは「1等7億円」「1等前後賞が1億5000万円」、合わせて何と10億円というまさにジャンボな夢宝くじです。

もちろん、10億円というのは、大きな魅力ですが、「前後賞の1億5000万円だけだって当たれば超嬉しい!」というのが普通の庶民の感覚なのではないでしょうか。

そんな「億万長者になる確率を上げる買い方」があるって知っていましたでしょうか?

ジャンボで億万長者になる確率をあげる買い方は『連番でなく』『バラで買う』という簡単な選択をするだけ。

例えば年末ジャンボ宝くじを10枚買う時、皆さんは「連番」ではなく「バラ」で買いますか?宝くじ売り場で「年末ジャンボ10枚下さい」と言うと「バラですか?連番ですか?」と聞かれると思います。その時に「バラで!」と言うだけで「億万長者になる確率は大幅にアップするのです。」

もちろん、『連番』で10枚買おうが、『バラ』で10枚買おうが、1等が当たる確率は一緒だし、1枚の宝くじの当たる金額の期待値も一緒です。でも、『億万長者になる確率』は変わるのです。それを数学的に検証してみます。

分かりやすいように、0001~2000までしかない2000枚の宝くじを考えてみます。このうち1等が1枚、前後賞がその前後に各1枚の2枚当たるとします。

『連番で10枚(例えば0100~0109の10枚)』買った人と『バラで10枚(例えば0100、0201、0302、0403、0504、0605、0706、0807、0908、1009)』を勝った人を考えます。

連番で勝った人が『1等または、その前後賞が当たる』ためには、1等が0099~0110までの12個の数字のどれかであれば良いことになりますから、12/2000が『連番で買った時、1等または、その前後賞が当たる確率』ということになります。

一方、バラで勝った人が『1等または、その前後賞が当たる』ためには、1等が

0099、0100、0101、0200、0201、0202、0301、0302、0303・・・(中略)1008、1009、1010の合計30個の数字のどれかであれば良いことになりますから、30/2000が『バラで買った時、1等または、その前後賞が当たる確率』ということになります。

 

どうですか。12/2000(=0.006)が30/2000(=0.015)ですから、『1等または、その前後賞が当たる確率』が何と2.5倍上昇してしまうのです!

同じように、連番で30枚買う場合と、バラで30枚買う場合では、『1等または、その前後賞が当たる確率』が、それぞれ32/2000と90/200となり、その確率は2.812倍にも上昇してしまうのです!

 

もちろん、どうしても10億当てる夢を捨てたくない人は連番で夢を追うのも良いでしょう。でも、前後賞で良いから億万長者に!と言う人は是非『バラ買い』にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

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朝日新聞の記者が酷いのか? 楠隼中学の先生が酷いのか? おいおい朝日新聞、頼むからそんな記事載せないで!

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公立一貫校の中学の授業の様子ってことでの今朝の朝日新聞の記事なのですが、そりゃないでしょう!

過去に鹿児島に2年住んでた人なら、
I lived in Kagosima for two years.って普通に過去形で言うんじゃない?!

この記事、楠隼中学の先生が本当にそう教えたっていうことなのか、朝日新聞記者が酷いまとめ方して記事にしたのか、どっちだろう?

もし、本当にそんな教え方(「昔、鹿児島に住んでいたことがある」⇒「I had lived in Kagosima.」で正解!)してたのなら、先生の力を疑うし、
本当はもっと前後の説明があって、きちんと教えてたのを朝日新聞の記者が変なまとめ方したのなら、この記事を書いた記者の力を疑わざるを得ないなあ。

『ペンは剣よりも強し』ってそれが本当の意味だったんだ! ~朝日新聞 折々のことば~を読んで 知った『ペンは剣よりも強し』の本当の意味とは

ペンは剣よりも強し The pen is mighter than the sword  の本当の意味とは

H28/10/25の朝日新聞「折々のことば」を読んでいて、ちょっと不思議に思った。

『「ペンは剣よりも強し」ただし「偉大なる人物の統治下では」との条件が付く』

ん? 「偉大なる人物の統治下では」ってどういうことだ?

 

普通、「ペンは剣よりも強し」と言えば、「言論の力は、武力よりも大きな力を持っている」というような意味合いだと思われているし、自分もそう思ってきた。

それに「偉大なる人物の統治下では」って条件が付くということは、「言論の自由をきちんと保障してくれるような偉大なる人物の統治下であれば」って意味なのか?

何だかすっきりしなくて調べてみたら・・・

 

元々は、「リシュリ―あるいは策略」(1839年)という歴史劇でのセリフだったようだ。

劇中で、リシュリ―(=枢機卿という聖職者)が、部下による暗殺計画を知る。しかし彼は聖職者であるが故に自分が武器を手にすることができない。そこでのセリフが「まことに偉大な人間の統治下ではペンは剣よりも強し」だった。

 

つまり、「ペンは剣よりも強し」の本当の意味とは「あとは、自分が署名するだけで発行できる許可証を常に持っているのだから、自分がその許可証(令状・命令書)にサインをするということが、相手のどんな武器にも勝る」ということを言っているのだ。もっと分かりやすく言うと、「剣を持っている者でさえも、クビにしたり、牢屋に入れる命令書にサインをするペン(権力)を私は持っているんだぞ」って感じですかね。

 

そのペンは剣よりも強しの本当の意味を知ると、「折々のことば」の続きの意味がよく分かった。

『つまりそれは、いかなる抵抗勢力といえども統治者の令状一枚で潰せるという意味だった。その意味が反転して、権力に屈しない言論の精神をうたう言葉になったのだ。』

さらに「折々のことば」はこう結ぶ。

『その意味が元に戻ってはいないか。この自己検証に堪えてこそのジャーナリズムである。』

 

権力者の命令一つでどんな抵抗勢力をも潰せてしまう、そんな世の中になりつつはないか?そして、それをジャナーナリズムは検証していく義務があるのではないか?そんな問いかけを私たちに投げかけている、非常に考えさせられる文章だった。

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大学入学希望者学力評価テスト(新共通テスト) 記述式問題【続報】(H28/10/27)

 大学入学希望者学力評価テスト(新共通テスト) 記述式問題を民間に委託することを検討

2020年度より実施予定の新共通テストの記述式問題についての問題点は以下の8/26のエントリーで述べましたが、その後、文部科学省では、記述式問題の一部を民間に委託することを検討しているとのこと。

 

各大学が採点する仕組みでは負担が大きいと大学側が反発していることを受けての検討だとは思われますが、これも色々な問題点がありそうです。

 

確かに、例えば河合塾が実施している『全統記述模試』の今年度第2回におけるもっとも受験者が多い英語では受験者が約30万人。現在のセンター試験の受験者が約56万人ですから、まあ河合塾とかベネッセを母体とする民間企業(群)であれば、あと4年で採点できる仕組みを作ることは可能なような気もします。

 

では、実際に採点するのが誰なのか?

いくらマニュアルがあり、指導をする立場の職員がいるにせよ、所詮実際に採点するのはアルバイトか、せいぜい派遣社員ということにならないのでしょうか?アルバイトや派遣社員の能力を低く見ているつもりはありませんが、『明日から採点業務・・・』とか『採点したけど、けっこういい加減なもんだった』等とSNSでつぶやく人が出ないとも限りません。また、採点者、集計者、入力者等を採用する場合に(恐らく短期間限定の採用のはず)本当にその人には受験者の親族・利害関係者等がいないということをどうやって担保するのでしょうか?

 

記述式を民間委託することで受験料は上がらないか?

センター試験の受験料(3教科以上)は18,000円です。民間委託するということは、当然その費用が上乗せされることになると思いますが、受験料は上げずに済むのでしょうか?

 

委託先内部のファイアーウオールをどこまで信頼できるか?

先ごろのベネッセでの情報漏洩事件が記憶に新しいですが、本当に委託先から情報が外部に漏れることはないのでしょうか。外部に漏れることも心配ですが、委託先内部で他部門への情報流出はないのでしょうか?

例えば採点のためには、おそらく膨大な量の『採点マニュアル』が渡るはずです。『○○と書いてあれば満点』『××の要素が入っていなければ減点』等です。そういった「貴重な情報」を手に入れた委託先(または、委託先の個人)は、必ずそれを自分の顧客獲得に活かそうとするのではないでしょうか?

「いやあ、内緒なんだけどね。こういう書き方すると減点対象なんだよね〜」などと授業でしたり顔で喋る予備校講師も出るかもしれません。

 

そもそもが50万人の記述式テストをするっていうことが無理筋なのですが、もう引っ込みがつかないのでしょう。まあ、各大学に採点をやらせるっていう非現実的な方法よりはマシかも知れませんが、上記のような問題点を少しでも緩和し、また、新たな利権の構図を生まないことを望みますが、何よりも、「どうなるんだろうな」と不安な将来の受験生、それを指導する学校現場に、これ以上の混乱を与えないことを願います。

 

 

kasikoi.hatenablog.com

子供は褒めて育てる!? 『上手な褒め方』を考える ~何を褒めるべきなのか~

子供は褒めて育てる?

子供は褒めて育てれば、その子は自信を持ってどんどん伸びていくって言われてたりします。だから、子供をどんどん褒めて育てよう!・・・本当にそうなのでしょうか?

「上手な褒め方」について2015年の一橋大学の英語の入試問題に興味深い題材が扱われています。

以下はその日本語訳の要約です。

「ある研究で、128人の子供たちに数学の問題を解くように求めた。その後、1つのグループの子供たちには『本当に良くできたね。頭良いね』と、その知性を褒め、もう1つのグループの子供たちは『本当に良くできたね。きっとすごく頑張ったんだね』と、そのその努力を褒めた。

その後、同じ子供たちに、より難易度の高い問題を解かせると、その結果は劇的だった。

努力を褒められた子供たちの方が、新しい解法を編みだそうと強い意欲を示し、自分の失敗を自らの努力不足のせいにして、自分の知性が不足しているせいにしない傾向が強かった。

それに対して、頭の良さを褒められた生徒は、失敗に関して心配する度合いが強く、また、自分がすでに知っていることを確かめる問題を選択する傾向が強く、問題の難易度が上がると諦めるのがより早くなった。

さらに、その実験のことを、手紙に書いて伝えるように求めると、頭が良いと褒めらた生徒の内の何人かは、自分の点数を水増しするというウソまでついた」

 

どうですか?

 

子供を褒めるべきは「その子の努力」で、「賢さ」ではない

巷では、『子供を褒めて伸ばそう』ということも言われていますが、『褒めてあげるべきはその子の努力』であって『その子の賢さを褒める』ことは、その子を伸ばすどころか、『伸びない子』に結果してしまう可能性すらあると、この一橋大学の入試英語の文章は述べているのです。

 

同じように『あなたはやればできるんだから』という子供の励まし方も、危険です。励ます親や先生は、『あなたは、やればできる能力があるのだから』と励ましているつもりでしょうが、その励ましは言外に『あなたは能力があるのだ』と褒めているのと一緒なのではないでしょうか。

 

親や先生は、少しでも子供の努力する姿に注目し、『頑張っているね』とその子供の努力を褒め、さらに努力しようという気持ちを持ってもらう必要があるのではないでしょうか?

 

では、親はどうして安易に褒めてしまうのか?

一橋大学の入試英語はさらに続きます。

「では、私たちはどうしてこうも自分の子供を褒めることにこんなにも熱心なんだろう? それは、子供を褒めることで、自分たちは、自分たちの親たちとは違うということを示そうとしているからだ。(以下かなりの要約)子供を褒める親世代は、自分たちが子供の頃は、その親世代に賞賛されたり褒められたりしなかった。だから、今、子供たちを褒める親世代は、自分たちは、自分たちの親世代とは違って、自分の子供たちを褒めることで、自分がどれほど素晴らしい親であるかをアピールし、自尊心を高めているのだ。でもそれは、自分たちが、親から無思考な批判を浴びせられていたのと同じやり方で子供たちに空虚な褒め言葉を与えているだけだ。つまり、子どもたちを批判ばかりすることも、むやみに褒めることも、究極的にはどちらも『子供たちへの無関心』を表しているだけなのだ。」

 

子供たちの気持ちを考えずにむやみに批判し、叱りつけてしまうことも、安易に褒め言葉を与え続けることも、子供たちにとっては『ああ、私のことを本当には見てくれていない』という『親の子供に対する無関心』を示しているのだというのです。

 

どう上手に褒めるかは、子供にどう接するかが大切

一橋大学の入試での英語長文問題では、こう結んでいます。

「寄り添うことが子供の自信を築くのである。寄り添ってもらうことで、子供たちは自分が人から関心を払ってもらう価値がある人間だと知ることができるからである。そして、『寄り添われているという気持ち』こそが、褒め言葉よりも私たちが欲しているものではないだろうか。」

 

私たち親世代は、ややもすると子供を批判したり、叱りつけたりしたくなります。『成績があがらない』『友人関係がうまくいかない』時などは『なんで、勉強しないの!』『なんで、もっとうまく出来ないの!逃げないで!』等と感情をぶつけたくなったりもしがちです。逆に、叱ってもダメなら褒めたらよいのかと、『あなたはやればできるのよ』『悪いのはあなたじゃないから』と安易に褒めたり励ましたりしてしまうのかもしれません。

 

でも親が悩んでいる以上に、子供ら自身が悩んでいるのです。その悩みに関心を持ち、寄り添い、『あなたは一人じゃないのよ。みんなが見守っているのよ。』『あなたが、今悩み、苦しんで、でも先に進もうとしているその努力こそが賞賛に値するし、いずれ実を結ぶことになるのよ』ということを伝え続け、『寄り添い続ける』ことこそが、私たち親世代に求められていることなのだと思います。

 

 

 

 

 

一橋大の英語15カ年[第4版] (難関校過去問シリーズ)

一橋大の英語15カ年[第4版] (難関校過去問シリーズ)

 

 

 

 

センター試験に代わる新テストの記述式問題について(H28/8/26)

大学入試センター試験に代わり2020年度に始める共通テストで導入する記述式問題

大学入試センター試験に代わり2020年度に始める共通テストで導入する記述式問題について、文科省は、受験生が出願した大学が採点を担う方向で検討を始めた、とのこと。

当初は、数学と国語で記述式導入の方向で、①記述式を12月以前に前倒しで実施②1月にマークシート式とともに実施――の2案を検討。①は採点期間が確保できるが、高校教育への影響が大きく、②は採点期間が約2週間しかなくて40文字程度で答える短文記述式しか出せないなど、問題点がある。

国大協も入試委で採点方法を議論。国語で出題▽入試センターはマークシート式の採点を担う▽記述式を利用する大学は受験生の記述式の解答をセンターから送ってもらい、採点する――という独自案をつくり、7月末に文科省も同席した会議で示した。入試委は独自案について、各大学が2次試験の合格発表までに採点すればよく、時間に余裕があるので出題の幅が広がると判断。また、センターが示す共通の採点基準に加え、各大で独自の基準を採用できるとしている。(以上朝日新聞デジタルよりの要約)

結局新共通テストで「国語の記述式」を利用する大学は少ないのでは?

上記の記事を読むと、結局「国語の記述式」を利用する、と決める大学は、自分の大学で手間暇をかけて採点業務をしなくてはならない。そもそも、採点の手間暇をかけたくないから「センター参加」している私立大学のどれだけが、わざわざ「国語の記述式」を採用することになるだろうか? また、国立大学の文系学部で、どうしても「受験生の記述式で国語の学力を求めたい」という大学・学部であれば、そもそも個別の二次試験で記述式の問題を今でも課してしているだろうから、わざわざそれにプラスして新共通テストの記述式を採用するメリットはなさそうだ。国立大学の理系であれば、わざわざ採点の手間暇をかけてまで国語の記述式を採用することはないのではないか。

今後、新テストの「実施方針」の来年度初めの公表に向け、大学、高校など関係団体の意見を聴くことになるそうだが、結局、大騒ぎして、どうにか国語だけでも記述式を導入することになったとしても、多くの受験生にとって、新テストの「国語の記述式」は「自分の受験には必要ない」ということになってしまうのではないだろうか。

大山鳴動して鼠一匹」・・・

新共通テストで「国語の記述式」の問題点

ひとつ、予想される問題点も指摘しておきたい。現状の「前期・後期」制度が踏襲されるとしてだが、例えば自分の前期受験大学と後期受験大学が異なった場合、「国語の記述式の答案」は前期受験大学、後期受験大学で2回採点されることになる。前述の記事によると、大学独自の採点基準が採用できるのだから、異なった得点になることも大いに考えられる。(というか、必然的に異なった得点になる。)

 

最近の大学入試では、後日自分の得点は開示してもらえるので、

「○○大学では○○点だったけど、××大学では××点だった」ということが本人に後日分かるし、今時だからそれをSNSにアップする人もでてくるだろう。そうなると、「共通テスト」の信頼性というものが大きく崩れる可能性もあることを指摘しておきたい。

 その後、「記述式の採点を民間委託の方向」という記事も出ています

kasikoi.hatenablog.com

 

 

 

 

 

TEAP って何? 【TEAP試験内容・採用大学・難易度・おすすめ問題集について】

【TEAPって何?】

●TEAPとは、日本の高校生を対象とした、大学入試レベルを想定して開発された英語4技能(Reading/Listening/Writing/Speaking)の資格試験です。(各大学学部によっては4技能全てが必要な場合と、Reading,Listeningの2技能だけの受験で良い場合があります。)

【TEAP試験内容】

●Reading test :マークシートによる択一選択方式(70分/100点満点)
Listening test:マークシートによる択一選択方式(約50分/100点満点)
Writing test :解答用紙への記入方式(70分/100点満点)
Speaking test:1対1の面接方式(約10分/100点満点)

【TEAP試験日程・申込期間】

●TEAPは、年3回実施され、(2017年度は、7/23、10/1、12/3)高校2年生から受験できますから、大学入試までに6回受験のチャンスがあることになります。
また、スコア取得年度及び翌々年度の大学入試に利用することができます。各大学の基準のスコアを満たせば、大学入試での英語は免除されますから、後は他の教科の学習に専念することができるというメリットがあります。

・第1回(7/23)・・・5/15~6/18(コンビニ・郵便局払い)クレジットカードの場合は6/29まで
・第2回(10/1)・・・7/24~8/27(コンビニ・郵便局払い)クレジットカードの場合は9/7まで
・第3回(12/3)・・・9/25~10/29(コンビニ・郵便局払い)クレジットカードの場合は11/9まで

【TEAP試験会場】

●全国12都市 (札幌 / 仙台 / 埼玉 / 千葉 / 東京 / 神奈川 / 金沢 / 静岡 / 名古屋 / 大阪 / 広島 / 福岡)

【2017年度TEAP採用大学】

上智大学立教大学中央大学青山学院大学東京理科大学神田外語大学獨協大学武蔵野大学関東学院大学学習院大学明治学院大学明治大学筑波大学早稲田大学東京女子大学専修大学東京海洋大学東京音楽大学芝浦工業大学國學院大學麗澤大学聖心女子大学神奈川大学東洋英和女学院大学日本体育大学聖路加国際大学駒澤大学東洋大学、法政大学、千葉工業大学北陸大学金沢星稜大学中京大学南山大学愛知学院大学常葉大学静岡文化芸術大学名古屋工業大学名古屋外国語大学名城大学関西大学関西学院大学近畿大学神戸海星女子学院大学立命館大学関西国際大学関西国際大学同志社女子大学龍谷大学京都産業大学桃山学院大学甲南大学京都外国語大学摂南大学京都文教大学広島大学エリザベト音楽大学広島修道大学高知大学福岡大学立命館アジア太平洋大学西南学院大学九州工業大学鹿児島大学佐賀大学九州大学・・・

【TEAPの難易度って?】

●例えば、上智大学で求められる4技能合計スコアは200~300点(学部学科によって異なります)です(4技能それぞれの最低スコアを満たしていることが必要ですが) 。英検2級がTEAP換算で226点~333点となりますから、英検2級に合格する力があれば、求められるTEAPスコアをクリアできることになります。

【お勧めのTEAP対策問題集】

 

【CD付】TEAP技能別問題集リーディング/リスニング
旺文社
【CD付】TEAP技能別問題集ライティング/スピーキング
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各私立大学赤本2017年版はこちらから

 

 

 

at first / first / firstly / for the first time の区別・使い方 【受験英語のテクニック】

at first / first / firstly / for the first time の区別・使い方について

firstの区別・使い方

firstly は基本的にfirstの強意の単語だと考えて使えばOK

first は、「一番最初に」とか「最初」の意味なので、基本的には

first~,secondly~・・・lastly~. 

という具合に、順序立てて述べる時に使います。

 

あるいは、first~,then・・・

のように「最初に~して、次に・・・した」という具合に使ったりもします。

 for the first time の区別・使い方

for the first time は生まれて初めての意味で使います

I went to Tokyo for the first time. 私は(生まれて)初めて東京に行った。

 

at  first timeの区別・使い方

at first を見かけたら、「始めのうちは」の意味⇒「ラッキー、話が見えた!」と思え!

at first を長文で見かけたら、「ラッキー」と思ってください。

at first は「始めのうちは」の意味で、通常後ろに but・・・とつながります。

 

例えば日本語で「始めのうちは、僕は人参がきらいでした」という文を見たら、続きはどんな話になっているでしょう?

 

もちろん「しかし、後で好きになった」って想像できますよね。

英語のat first も一緒です。後ろの文を読まなくても(あるいは、多少単語が分からなくて読めなくても)続きの話が想像できてしまうのです。そういう意味で at first を長文中で見かけたら、「ラッキー、話が見えた!」って思ってください。

高卒認定から大学受験 合格までかかる年数は? おすすめの問題集は? ~保護者の方にも知っておいてほしいこと~

高卒認定から大学合格までどのくらい年数がかかるか

高卒認定試験は1年に2回、8月と11月に行われ、必要科目数の合格ができれば、晴れて大学入試に出願できることになります。(正確には、11月回の試験結果は12月になりますから、それより前のセンター試験等出願は、高卒認定合格見込みで出願をすることになりますが)

 

では、大学に合格するまではどのくらいの年数がかかることになるのでしょうか?

 

高卒認定試験合格までかかる年数(高認受験回数)

高卒認定試験合格までに、およそどのくらいの回数、高卒認定試験を受験しなければいけないのかは、生徒それぞれということになりますが、以下のようなことを考えてみなければいけません。

①高校に全く行っていない場合⇒その場合、高卒認定試験では全ての科目(科目によって異なりますが8~10科目)合格しなければいけません。

②高校中退だとしたら、いつまで在籍していて、高卒認定試験で免除となるどれだけの科目の単位を取得しているか。(高1終了前に中退の場合は①と同じになります。)

 不明な場合は在籍していた高校に問い合わせしてみなければいけません。(中退した高校と連絡を取るのは、嫌なことかもしれませんが、大切なことなので必ず確認してみましょう。)

③そもそも高校に入学した時の学力はどの程度であったのか?ある程度大学進学をめざす高校に合格する力だったのか、それとも中学の学習自体もおぼつかない状態で、受験すれば合格するような高校に行ったのか。

④中退して勉強から離れた期間がどの位だったのか

 

その他、様々な生徒の置かれている環境(勉強に専心できるのかそれともアルバイト等しながらだとか)によって異なると思いますが、合格までおよその高認受験回数の目安は以下のようなものになるのではないでしょうか。

  高認で合格が必要な科目
1~4
高認で合格が必要な科目
5~10
進学高校中退者 最短で1回(場合によって2回) (最短で1回)標準的には2回
非進学高校中退者 2回程度 2~3回程度
あるいはそれ以上

 どうですか?1年に2回の受験チャンスがあるのですから、意外と早い段階で高卒認定合格できて大学受験まではこぎつけることができそうですね。じゃあ、早ければ来年の大学受験にチャレンジ!・・・

そこから、高卒認定合格から大学受験までのハードル(かかる年数)

 高認合格後、どんな大学を目指すかによって、大学合格までのハードル・かかる年数は大きく違ってきます。

大学合格までにかかる年数・・・私立文系<私立理系(センター試験だけで個別試験無し、または個別試験で数学Ⅲ不要)<国立文系<<<私立理系(数学Ⅲを含む一般受験)<<<<国立理系<<<<<国立大医学科≒∞(!?)

実は上記のどのパターンの大学学部を志望校・受験校にするかで、高卒認定試験合格から大学合格までのハードル=かかる年数は大きく変わってきます。私立文系で受験科目は国語(現代文のみ)と英語といった場合は、場合によっては最短で高卒認定試験合格の翌年には大学生になっていることも多かったりします。

 

一方で、国立理系志望で、二次試験は英語と数学Ⅲと理科が2つ、などといった負担の大きい大学の場合、高卒認定試験合格から大学合格まで何年もかかったりします。というか、途中で断念してしまうケースが多いのも現状です。(あくまで一般論ですが。)

 

高校中退でしっかりと数学ⅠA、ⅡBすら学習を終えていない生徒が、ⅠA・ⅡBの学習を終え、受験で使えるまでにするのに最低1年、更に数学Ⅲを学習し始め、受験で使えるようにするまでにもう1年、ひょっとしたらそれ以上・・・

 

今の受験カリキュラムでは例えば化学は「基礎化学」「化学」と分かれていますが、理系の生徒であれば「(基礎ではない)化学」「(基礎ではない)物理」「(基礎ではない)生物」から2つセンター試験で使えるようになるので最低1年、さらにそれぞれ二次試験で使えるようにまでするのにもう1年・・・

 

どう考えてもその段階で最低2年~3年は必要で、その時点でやっと現役で同じ大学・学部を受験する生徒並みになれているかどうかってところです。

 

現役の受験生だって、運が悪ければ現役合格できずにもう1年浪人して、ってことがあるわけですから、そこまで考えれば、3年以上かかるってことになります。

 

また、受験科目が2~3で済む私立大学に対して、国立大学を受験しようと思えば、(多少例外はあるにせよ)センター試験で、英数国理社(地歴公民)全てを学習していかなければいけまえん。

 

どうですか、色々な意味で(原因は様々でしょうが)苦しい思いをして高校を中退し、それでも何とか気持ちを立て直して「高認から大学受験しよう」ってようやく決意し、そこから高認合格まで1~2年頑張り・・・さらにそこから大学合格までもうあと2年とか3年、心が折れずに頑張れますか? あるいは保護者の方なら「それでも頑張れ」って言いますか?

受験科目数の負担を減らす!が大学合格への近道

高校中退という選択をするまでに、本人もそして保護者の方も、本当に色々と苦しみ悩んだはずです。そこから、「でも、ここから頑張って大学受験をし、もう一度やり直そう!」って思ったのであれば、できるだけ早く「大学という新たなスタート台」に経つためにも、 受験科数の負担を減らす!が絶対に大学合格への近道です。

そういう意味でも、国立よりも私立、理系よりも文系の大学の方が合格までにかかる年数は短くて済みます。「ビリギャル」だって、「英語・地歴公民・小論文」という受験科目数の少ない受験を選択して慶應義塾大学に合格しているのです。

 

最悪なのは、教科数の負担の多い受験を考える⇒年数がかかる⇒何年かチャレンジし、それでもダメで、結果本人も親も力が尽きて受験を断念しフリーターや専門学校進学に落ち着く、というパターンだと思います。

(何も、進学先として専門学校が大学に比べて悪いとか劣っている、と言っているのではありません。何年も苦しい思いをして結果そういう選択になるのであれば、高卒認定試験合格後、すぐにそういうい選択をすれば、それだけ早く次のスタートを切れるのに、ということです。)

「できれば国立大学に・・・」と言わない

高校中退になった生徒は、心の奥で、「今まで親に迷惑をかけてきたので、大学では経済的な負担の少ない国立大学に入りたい」とか「同級生には負けたくない。名もない私立大学よりは、名前の通った私立大学か国立大学に行きたい」と思っていることも多いと思います。

もちろん、家庭の経済状況から「できれば国公立大学」と保護者の方も言うのでしょうが、「できれば」なのであれば、「国立大学で」というセリフが子供を長い期間苦しめることにつながります。

本当に「私立大学の学費」だと「どんなことをしても負担不可能」なのですか?それとも「多少無理をすれば不可能ではないけれども」「できれば国立」なのですか? もし、後者なのであれば、「できれば国立大学」という言葉をぐっと飲み込んで「自分の興味がもてることが勉強できる大学で、できるだけ早いスタート台に立てるように応援してあげる」ことが大切なのではないでしょうか。

 

「そんな私立大学行ったって・・・」と言わないで

特に比較的高学歴の保護者の方の場合「そんな(偏差値の低い)私立大学に行ったって」と思ったり、言ったりすることもあるようです。今は子供の数も減り、「大学全入時代」とも言われます。私立大学勤務の知り合いも多いですが、どこも一生懸命です。就職・資格取得を含めて本当に手厚いサポートをしてくれています。もし、本人が少しでも興味がもてる大学・学部があるのであれば、昔の偏見・イメージは捨てて、是非その大学のオープンキャンパス等に保護者の方も足を運んでみて欲しいと思います。

高卒認定から大学受験」まとめ

長年、様々な生徒・保護者の方と触れ合ってきて、感じていること・思っていることを書いてきました。もちろん今まで述べたことが全ての人にあてはまるわけではありません。生徒の性格、今までの経緯、様々なケースがあるでしょう。

でも、先が見えないと、保護者の方が沈み込んでしまうのではなく、数年先に生き生きと過ごす自分の子供の姿が想像してみましょう。なんてワクワクすることでしょう。そのワクワクが子供に伝われば、きっと明るい気持ちで先に進んで行けるのではないでしょうか。「あの時はお互い辛かったね」と子供と笑って話せる日。きっとそんな日がやってくるはずです。

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