読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

知の泉

地方都市で塾や予備校での仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったものも呟いたりしてます。

個別塾の上手な使い方②

「その子のペースに合わせてくれる」は、ある意味危険!

「その子のペースに合わせて」っていうのは個別指導塾の売り物でもあります。

確かに、集団の塾で分からないところがあってもなかなか質問もできず、早い授業スペースについていけない生徒にとっては、「生徒のペースに合わせて」「分かるまで」指導してくれる、っていうのはそういった生徒にとっては非常にプラスになりえます。

 

「伸びない生徒」の共通点として、「作業(学習)スピードが遅く」、結果として「勉強量(練習量)が不足してしまう」ということがあげられます。「伸びていくため」には、本当は「作業(勉強)スピードの改善」が必要なのに、「個別でその子のペースに合わせてくれる」ことで、結果としていつまで「勉強スピード」が上がらない危険性があるのです。

 

その意味では「勉強スペードの改善」の重要性を十分わかっている個別塾・先生なら良いのですが、そうでない場合は、「ウチの子は、勉強スペードが遅いので、それを改善するように指導をお願いします」と一言釘を刺しておくのも一つの手だと思います。

 

「個別指導塾に週何時間受講させる?」

個別指導塾の授業料は、集団形式の塾・予備校に比べて割高になるのが普通です。「うちの子本当にできないから、毎日でも・・・」と思ってしまう保護者の方もいます。(経済的には余裕があるのでしょうが・・・)しかし、それも危険です。

一つ目の理由は、個別指導塾によっては、部活動や体調不良などで欠席の場合に、別日程で振替の授業をお願いできることもあるのですが、毎日のように通塾の生徒は、仮に欠席があっても、もう振替を組める日がないことになります。

半年、1年と通塾している間には、必ず欠席しなければいけない日があるのですから、多少余裕がある通塾日数に留めておいた方が賢明です。

 

二つめの理由は、生徒が「教わらなければ勉強できない」体質になってしまうということです。個別指導塾は、「分からないことを教えてもらえる」のが良い点です。しかし、余りにそういう勉強ばかりしていると、自分で勉強ができない体質(勉強方法)になってしまいます。いくら個別塾で勉強時間を増やしたとしても、最終的な受験の時期には、「自宅で自分で勉強する」時間が必要になってきます。(24時間塾にいるわけではないですから・・・)その時になって「自分で学習できない体質の生徒」は伸び悩んでしまいます。

 

一方で、料金が高いから、「1週間に1時間だけ」受講、というのも考え物です。いくら優秀な先生でも、1週間に1時間だけの指導で、その生徒のことを伸ばしてあげられるかというと、そうは簡単にいきません。やはり苦手な教科であれば(苦手だから個別指導塾に行くのだと思いますし)週最低2~3時間は必要だと思います。

 

もちろん、生徒によるのでしょうが、得意な教科は自分で勉強するか、集団塾・予備校を利用し、苦手な教科(2~3教科)をそれぞれ2時間程度学習するというのが、一番上手な個別指導塾の利用の仕方なのではないでしょうか。


←個別塾の上手な使い方①