知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

高卒認定から大学受験 合格までかかる年数は? おすすめの問題集は? 合格最低点と模範解答は? ~保護者の方にも知っておいてほしいこと~

高卒認定から大学合格までどのくらい年数がかかるか

高卒認定試験は1年に2回、8月と11月に行われ、必要科目数の合格ができれば、晴れて大学入試に出願できることになります。(正確には、11月回の試験結果は12月になりますから、それより前のセンター試験等出願は、高卒認定合格見込みで出願をすることになりますが)

 では、大学に合格するまではどのくらいの年数がかかることになるのでしょうか?

 高卒認定試験合格までかかる年数(高認受験回数)

 

高卒認定試験合格までに、およそどのくらいの回数、高卒認定試験を受験しなければいけないのかは、生徒それぞれということになりますが、以下のようなことを考えてみなければいけません。

①高校に全く行っていない場合⇒その場合、高卒認定試験では全ての科目(科目によって異なりますが8~10科目)合格しなければいけません。

②高校中退だとしたら、いつまで在籍していて、高卒認定試験で免除となるどれだけの科目の単位を取得しているか。(高1終了前に中退の場合は①と同じになります。)

 不明な場合は在籍していた高校に問い合わせしてみなければいけません。(中退した高校と連絡を取るのは、嫌なことかもしれませんが、大切なことなので必ず確認してみましょう。)

③そもそも高校に入学した時の学力はどの程度であったのか?ある程度大学進学をめざす高校に合格する力だったのか、それとも中学の学習自体もおぼつかない状態で、受験すれば合格するような高校に行ったのか。

④中退して勉強から離れた期間がどの位だったのか

 

その他、様々な生徒の置かれている環境(勉強に専心できるのかそれともアルバイト等しながらだとか)によって異なると思いますが、合格までおよその高認受験回数の目安は以下のようなものになるのではないでしょうか。

  高認で合格が必要な科目
1~4
高認で合格が必要な科目
5~10
進学高校中退者 最短で1回(場合によって2回) (最短で1回)標準的には2回
非進学高校中退者 2回程度 2~3回程度
あるいはそれ以上

 どうですか?1年に2回の受験チャンスがあるのですから、意外と早い段階で高卒認定合格できて大学受験まではこぎつけることができそうですね。じゃあ、早ければ来年の大学受験にチャレンジ!・・・

高卒認定試験の合格最低点&過去問題・模範解答は?

ちなみに、毎回の各教科合格最低点数は発表はされていませんが、高卒認定試験の合格最低点はおおむね40点と言われています。思ったほど高得点が必要なわけではないですね。以下のリンクから、高卒認定試験2年分の過去問題と模範解答は閲覧できますから、是非チャレンジしてみてください。

 ⇒文部科学省・高卒認定試験過去問題と模範解答

そこから、高卒認定合格から大学受験までのハードル(かかる年数)

 高認合格後、どんな大学を目指すかによって、大学合格までのハードル・かかる年数は大きく違ってきます。

大学合格までにかかる年数・・・私立文系<私立理系(センター試験だけで個別試験無し、または個別試験で数学Ⅲ不要)<国立文系<<<私立理系(数学Ⅲを含む一般受験)<<<<国立理系<<<<<国立大医学科≒∞(!?)

実は上記のどのパターンの大学学部を志望校・受験校にするかで、高卒認定試験合格から大学合格までのハードル=かかる年数は大きく変わってきます。私立文系で受験科目は国語(現代文のみ)と英語といった場合は、場合によっては最短で高卒認定試験合格の翌年には大学生になっていることも多かったりします。

 

一方で、国立理系志望で、二次試験は英語と数学Ⅲと理科が2つ、などといった負担の大きい大学の場合、高卒認定試験合格から大学合格まで何年もかかったりします。というか、途中で断念してしまうケースが多いのも現状です。(あくまで一般論ですが。)

 

高校中退でしっかりと数学ⅠA、ⅡBすら学習を終えていない生徒が、ⅠA・ⅡBの学習を終え、受験で使えるまでにするのに最低1年、更に数学Ⅲを学習し始め、受験で使えるようにするまでにもう1年、ひょっとしたらそれ以上・・・

 

今の受験カリキュラムでは例えば化学は「基礎化学」「化学」と分かれていますが、理系の生徒であれば「(基礎ではない)化学」「(基礎ではない)物理」「(基礎ではない)生物」から2つセンター試験で使えるようになるので最低1年、さらにそれぞれ二次試験で使えるようにまでするのにもう1年・・・

 

どう考えてもその段階で最低2年~3年は必要で、その時点でやっと現役で同じ大学・学部を受験する生徒並みになれているかどうかってところです。

 

現役の受験生だって、運が悪ければ現役合格できずにもう1年浪人して、ってことがあるわけですから、そこまで考えれば、3年以上かかるってことになります。

 

また、受験科目が2~3で済む私立大学に対して、国立大学を受験しようと思えば、(多少例外はあるにせよ)センター試験で、英数国理社(地歴公民)全てを学習していかなければいけまえん。

 

どうですか、色々な意味で(原因は様々でしょうが)苦しい思いをして高校を中退し、それでも何とか気持ちを立て直して「高認から大学受験しよう」ってようやく決意し、そこから高認合格まで1~2年頑張り・・・さらにそこから大学合格までもうあと2年とか3年、心が折れずに頑張れますか? あるいは保護者の方なら「それでも頑張れ」って言いますか?

受験科目数の負担を減らす!が大学合格への近道

高校中退という選択をするまでに、本人もそして保護者の方も、本当に色々と苦しみ悩んだはずです。そこから、「でも、ここから頑張って大学受験をし、もう一度やり直そう!」って思ったのであれば、できるだけ早く「大学という新たなスタート台」に経つためにも、 受験科数の負担を減らす!が絶対に大学合格への近道です。

そういう意味でも、国立よりも私立、理系よりも文系の大学の方が合格までにかかる年数は短くて済みます。「ビリギャル」だって、「英語・地歴公民・小論文」という受験科目数の少ない受験を選択して慶應義塾大学に合格しているのです。

 

最悪なのは、教科数の負担の多い受験を考える⇒年数がかかる⇒何年かチャレンジし、それでもダメで、結果本人も親も力が尽きて受験を断念しフリーターや専門学校進学に落ち着く、というパターンだと思います。

(何も、進学先として専門学校が大学に比べて悪いとか劣っている、と言っているのではありません。何年も苦しい思いをして結果そういう選択になるのであれば、高卒認定試験合格後、すぐにそういうい選択をすれば、それだけ早く次のスタートを切れるのに、ということです。)

「できれば国立大学に・・・」と言わない

高校中退になった生徒は、心の奥で、「今まで親に迷惑をかけてきたので、大学では経済的な負担の少ない国立大学に入りたい」とか「同級生には負けたくない。名もない私立大学よりは、名前の通った私立大学か国立大学に行きたい」と思っていることも多いと思います。

もちろん、家庭の経済状況から「できれば国公立大学」と保護者の方も言うのでしょうが、「できれば」なのであれば、「国立大学で」というセリフが子供を長い期間苦しめることにつながります。

本当に「私立大学の学費」だと「どんなことをしても負担不可能」なのですか?それとも「多少無理をすれば不可能ではないけれども」「できれば国立」なのですか? もし、後者なのであれば、「できれば国立大学」という言葉をぐっと飲み込んで「自分の興味がもてることが勉強できる大学で、できるだけ早いスタート台に立てるように応援してあげる」ことが大切なのではないでしょうか。

 

「そんな私立大学行ったって・・・」と言わないで

特に比較的高学歴の保護者の方の場合「そんな(偏差値の低い)私立大学に行ったって」と思ったり、言ったりすることもあるようです。今は子供の数も減り、「大学全入時代」とも言われます。私立大学勤務の知り合いも多いですが、どこも一生懸命です。就職・資格取得を含めて本当に手厚いサポートをしてくれています。もし、本人が少しでも興味がもてる大学・学部があるのであれば、昔の偏見・イメージは捨てて、是非その大学のオープンキャンパス等に保護者の方も足を運んでみて欲しいと思います。

高卒認定から大学受験」まとめ

長年、様々な生徒・保護者の方と触れ合ってきて、感じていること・思っていることを書いてきました。もちろん今まで述べたことが全ての人にあてはまるわけではありません。生徒の性格、今までの経緯、様々なケースがあるでしょう。

でも、先が見えないと、保護者の方が沈み込んでしまうのではなく、数年先に生き生きと過ごす自分の子供の姿が想像してみましょう。なんてワクワクすることでしょう。そのワクワクが子供に伝われば、きっと明るい気持ちで先に進んで行けるのではないでしょうか。「あの時はお互い辛かったね」と子供と笑って話せる日。きっとそんな日がやってくるはずです。

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