「to」と「for」の使い分け ~3文型と4文型の書き換え~
中学校のレベルでも 「give+人+物」で「人」に「物」をあげる、
「make+人+物」で「人」に「物」を作ってあげる、と学びましたね。
(文法的には V+O+Oで4文型になりますね)
これを、「人」「物」の順番をひっくり返して書き換えると
「give+物+to+人」
「make+物+for+人」となります。
(文法的にはV+O+修飾語句の3文型になります)
「どういう時に to で、どういう時に for って使い分けるの?」「to とfor の違いって何?」
これが皆さんの疑問だとと思います。
では、先に分類をしてしまいましょう。
★「物+to+人」のグループ
give / lend / hand / send / pay / send / read / show / teach / tell / write ・・・
★「物+for+人」のグループ
buy / cook / get / make / get・・・
ついでなので、
★「物+of+人」になるのは ask 位で十分です。
さて、最終的にはこれを暗記するのですが、下記のヒントを頭に入れたうえで暗記してください。
それは「to」という前置詞の根底にあるイメージは、「ある方向を表す」と同時に「最後にはそこに到着する・到達する・着く」ということだということです。
上の「to」のグループをよく見てください。「giveしたら相手に物は届きますね」「hand(手渡し)したら相手に物は届きますね」「readしたら相手の耳に届くし」「showしたら相手の目に届くし」「teachしたら相手の脳に届きますね」
「相手に届くイメージの動詞なので」「to」になるのです。
一方で、「for」のグループはどうでしょうか?
実はこちらは「届くかどうか分からないイメージの動詞です」
例えば、お母さんが一生懸命cookしても、「俺、今日飯食ってきたから晩飯いらない!」とか
彼氏にプレゼントしようとbuyしても「結局恥ずかしくてあげられなかった」って ことになるかも知れません。つまり、晩御飯も相手の口に届くかどうか分からないし、プレゼントも相手の手元に届くかどうか分からないのです。
そこで、「届くイメージのto」ではなく「届くかどうかわからないけれども、その行為はその人に向かっての物⇒「~のために」のイメージのfor」を使うのです。
そういったイメージを頭に入れて、「to」と「for」を使い分けていってくださいね。