知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

『開拓使官有物払い下げ事件・明治十四年の政変・国会開設の勅諭』とは~森友&加計問題の平成29年に復習してみた~

昔日本史で学んだ『開拓使官有物払い下げ事件・明治十四年の政変・国会開設の勅諭』のことを、森友&加計問題に揺れている平成29年に思い出したので復習してみることにした

当ブログ管理人は、政治のことには興味があるものの、表立って意見を表明はしようとは思わないのですが、森友&加計問題に揺れている平成29年、改めて『開拓使官有物払下げ事件・明治十四年の政変・国会開設の勅諭』の流れについて復習してみようと思いまとめてみました。

開拓使官有物払い下げ事件とは

明治14年、北海道の開拓使所属の官有物を払い下げるにあたり、旧薩摩藩出身の開拓長官黒田清隆が、同じく薩摩藩出身の政商五代友厚(NHK朝の連続ドラマ『朝が来た』ではディーンフジオカが演じて話題になりましたね)らが関係する関西貿易社に不当に安い価格で払下げをしようとして問題化し、民権運動が高まったという事件です。

森友・加計問題で、ニュース等が伝えていることのどこまでが本当のことか分かりませんが、『権力者のお友達・仲間が何だか得をしようとしたんじゃないの?』と今の国民が思っているのと同じ構図のように思うのは私だけでしょうか?

明治十四年の政変とは

実は当時、政府参議の大隈重信は、憲法制定と国会即時開設の意見書を出していて、伊藤博文ら薩長出身の政府主流派と激しく対立していました。

開拓使官有物払下げ事件で危機に直面していた伊藤博文らは、大隈こそが官有物払い下げ事件に関係していたとし、大隈重信を政府追放をし、払い下げを中止したのでした。

はてさて、平成29年の森友・加計問題では、今までのところ森友学園の籠池泰典と妻は逮捕となりましたが、誰かが政府を追われるという展開はあるのでしょうか?

国会開設の勅諭とは

さらに、岩倉具視、伊藤博文らは、開拓使官有物払下げ事件で激化した薩長藩閥非難の世論を鎮めるために、10年後に国会を開設するという勅諭(天皇のお言葉)を発表。世論の鎮静化を計ったのでした。

つまり『悪いのは大隈だから政府辞めさせるよ』『払下げも中止にするからさ』『それよりさ、10年後には国会開くんだよ。すごいでしょ。官有物払い下げ事件なんて騒いでる時じゃないでしょ。みんな忘れてね』って感じでしょうか。

今後、9月末には開かれるという臨時国会。森友・加計問題は野党からの追及が続くでしょう。その他にも防衛省の日報問題、TBS記者(当時)の山口敬之氏の問題とかもあるのかしら・・・

その時『今度○○することにしました。凄いでしょ。もう今までの森友・加計問題とかみんな忘れてね。』という大きな発表が何かあったりするんじゃないかと勝手な妄想してしまいます。それが『北朝鮮がらみ』なのか『消費税がらみ』なのか、それとも私ら凡人には思いつきもしないようなことなのか・・・。何があっても、その陰のことを忘れないようにしないといけないと歴史が教えてくれている気がします。

以上、森友&加計問題の平成29年に『開拓使官有物払下げ事件・明治十四年の政変・国会開設の勅諭』とは何かの復習してみました。