知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

KEEP BRITAIN KIND AND TIDY ~朝日新聞 折々のことばを読んで~ 鷲田清一さんの強烈な皮肉と応援メッセージ

KEEP BRITAIN KIND AND TIDY ~朝日新聞 折々のことばH29年10月31日を読んで~

折々のことば

【KEEP BRITAIN KIND AND TIDY】・・・恥ずかしながら初めてこの言葉を知りました。折々のことばによると、「KEEP BRITAIN TIDY(英国をきれいに)」という環境美化キャンペーンのポスターを、DAVID SHRIGLEY というイギリスのイラストレーターが書き換えたものだそう。

 

DAVID SHRIGLEYは、元々の紙くずを「不寛容」「人種差別」「ヘイト」「脅威」といった語に描きかえ、そこに「KIND」の一語を書き加え「英国を優しく」とした。折々のことばの鷲田清一さんは、そこに「国情の危うさをアートのユーモア」で撃つ。とまとめています。

keep britain kind

上記は「LIBETY」HPより 

「KEEP JAPAN KIND AND TIDY」と言いづらい世の中になってはいないでしょうか、現在の日本は?

ネット上では自分とは意見の、立場の異なる人には罵声を浴びせ、言葉を封じる風潮があったりしないでしょうか?日常生活で少数のものを排除しようという風潮はないでしょうか?

挙句の果ては、文化功労者が「国威発揚を文化を通じて行っていく」と発言する状態。

折々のことば鷲田清一さんの「国情の危うさをアートのユーモア」で撃つ、というまとめは、そういった現在の日本人への、そして日本の文化を担う人たちへの強烈な皮肉ともっと頑張れ!、自分たちが望む社会はこうなのだともっと発信しようよ!という応援のメッセージなのではないかと思いました。