受験生へのメッセージ ~朝日新聞 折々のことば 森毅~を読んで
今年も国公立の二次試験、公立高校の受験まであと少しになってきました。
一生懸命今までやってきたからこそ、その努力が試験日1日で試されると思うと緊張するのが当たり前です。そんな受験生への応援のメッセージです。
『問題が難しければ、シメタこれは他の連中にできないぞと考え、問題が易しければ、シメタこれはオレにできるぞと思うことだ 森毅』
これに対して鷲田さんは続ける
『一度の試験で実力など出し切れない。受験には要領と度胸が大事だし、運もついて回ると数学者は言う。だからつねに楽観的であれと。』
『答案はラブレターを書くように書け。実際、消しゴムで消した跡をすかし受験者の思考の道筋を探ろうとする採点者もいると。”ものぐさ数学のすすめ”から』
朝日新聞『折々のことば』2018/2/12より
私も随分と受験生とお付き合いしてきましたが、本当に受験には『運もある』ことを痛感しています。でもその『運をつかむのも実力』。受験日前日までは、『まだ自分の力は足りない・・・』と悲観的な気持ちを持ちながら努力し、試験日当日には『今までの努力は必ず報われるはず・・・』と楽観的な気持ちで試験に臨む。そうすればあなたの思いに、受験の神様はきっと微笑んでくれるはずです。
一方で私の経験では、森毅さんとは全く逆のメッセージも伝えたいと思います。
『シメタこれはオレにできるぞ、と思ったら一呼吸してそこに落とし穴が無いかを確認してください。問題が難しいと感じたら、実は簡単なことを出題者は問うているのではないかと思い直してください。案外今まで学んできたことで解決できることも多かったりするのです。』
今までの努力が報われる春は、すぐそこに待っています。