知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

子供が勉強できない!【親の特徴・口癖】

子供が勉強できない!【親の特徴・口癖】

トータルすれば1000名を超える小中高校生と一緒に勉強してきました。その間、多くの親とも触れる機会がありました。

以下は、その間に感じた「子供が勉強できない親の特徴・口癖」についてまとめてみました。(もちろん、これはあくまで、そういうことが多いという『一般論』です・・・)

 子供が勉強できない!【親の特徴・口癖】その1

~ タイミングがずれても平気・締め切りに遅れても平気 ~

例えば、講習会の申し込みにしても、「学校の部活動の都合とかもあるでしょうから、それが決まってからで良いですが、準備の都合もあるので、できるだけ〇日までにお願いしますね」と言ってあっても、講習が始まる前日に電話をかけてきて「あの、講習申し込みたいんですけど・・・」

 

こちらも商売ですから「お申込みありがとうございます」ってお引き受けしますが、それから色々な準備を夜遅くまですることになります。こちらが忙しいのはともかくとして、特に個別指導の場合などは生徒自身が損することもありえます。早い時期の申し込みであれば、「生徒の性格・志望校・相性」等を考えたうえで、ベストな先生で対応できるのですが、直前だとそういかないことも多くなります。(もちろん、よりベターな先生と生徒の組み合わせを作る努力はしますが・・・)結果的に「高いお金払ったのに・・・」という損な結果になってしまうこともあるのです。

 

そうやって、「やるべきタイミングがずれても平気な親」の場合、子供も「締め切りに遅れることが平気」であることが多いのが経験則です。宿題・課題の提出も平気で遅れます。勉強ができないのも当然の結末ということになりますね。

子供が勉強できない!【親の特徴・口癖】その2

~ 結論から話せない・余分なことに時間をかける~

こういった特徴の親から電話があると、必要以上に時間がかかります。

 

「いつも本当にお世話になってまして・・・」(この辺はOK)

 

「最近、うちの子供部活動やら、他の習い事やらも忙しくて・・・」(それで?)

 

「うちの子、一生懸命やると本気になっちゃうみたいで、やはりそういう子だと体も疲れちゃうんみたいなんですよね・・・」(はい、それでどうしましょうか?)

 

「お兄ちゃんは、それでも体力は大丈夫だったんですけどねえ・・・」(???)

 

こういう会話が10分も20分も続いたりします。こちらもしびれを切らせて

「それでは、本日はお休みってことで宜しいんでしょうか?」と水を向けると

 

「直前に本当にごめんなさい。それで、最近は旦那も忙しくて・・・」(まだ続く・・・読んでる皆さんもイライラしますか?)

 

結局結論は「今日を含めて2週間欠席になり、振替の授業を設定するのも送り迎えの関係で難しいので、その分の月謝を割り引いて欲しい」ってことだったりします。

 

最初からその結論をしゃべってくれれば、こちらも「分かりました。来週の分は来られないって分かっているのであれば、次回月謝引き落とし時に相殺します。誠に申し訳ありませんが、本日分はご容赦ください」って1分で判断してお伝えするのですが・・・

 

こういう特徴の親の子に限って、「時間の大切さ」に無頓着なことが多かったりします。「さあ、今日は先週の続きのプリントやるんだったよね」と言われてからゴソゴソとカバンの中を探し(時間もかかる・・・)筆入れを出し、シャーペンを握っても、カチカチと音を立てて、出ないシャーペンの芯を直しだし・・・結局プリントをやりだすまでに10分以上かかったりします。これも、勉強できるようにならないのは当然です。

 

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子供が勉強できない!【親の特徴・口癖】その3

~ 勉強できない理由をしゃべり、言い訳をする ~

 面談の時などに、子供が勉強できない理由をしゃべり、言い訳をすることが多い親もいます。

「うちの子供、本当に運が悪くて、今年も学校の数学の先生が××先生で・・・」

「親が勉強できないバカだから、子供が勉強できないのも当然ですよね・・・」

「うち貧乏だから、もっと早い時期から塾に行かせてあげられなくて、勉強できないのも仕方ないですかね・・・」

 

学校の先生がどうであれ、その中でも勉強できる子供はいます。親が高卒でも誰もがうらやむ難関大学に進学していった子も知っています。

 

問題なのは、「自分が勉強できないこと」を「自分の力ではどうしようもないこと」のせいにしてしまうその姿勢が、知らず知らずのうちに子供に伝播してしまっていることなのだと思います。

 

そういった親の子供もまた、自分の勉強ができないことを「自分以外の何かのせい」にしてしまうことが多い傾向にあります。勉強の成果が出る前に「自分が勉強できないのは仕方ないことだ」と努力することをやめてしまえば、勉強できるようにならないのも当たり前です。

子供が勉強できない!【親の特徴・口癖】その4

~ 受験校のことを調べようとしない ~

上記の「親がバカだから・・・」と重なる部分もありますが、余りに「受験校のことを知らない」のも困りものです。

 

もちろん、「受験校について調べる」のは一義的には子供のやることです。「どんな学校で」「どんな試験問題で」「どんなレベルの生徒が受かっていくのか」・・・本人が自分で調べて、自分で選択していくべきことです。そして、その目標を達成するために、自分では何ができて、足りない何をどこの「塾・予備校に」求めるのか・・・親がやるべきことは、その選択が大きく間違っていないかを判断し、必要があればその費用を負担してあげること位です。

 

「子供が〇〇受験したいっていうので、塾でも行かせないとと思って連れてきたんですが・・・」という相談で、話を聞いてみると「その学校で、その成績から、その志望校に、今から? しかも予算の都合で通えるのは週1回か2回?」と驚かざるを得ないこともあります。(もちろん、自分たちの出来ることを伝え、出来る限りの応援はしますが・・・)

 

親の方が、ネットの情報に振り回されて、「○○やらないといけないんだって」と、子供に合わない勉強の仕方を押し付けてしまうのも考え物ですが、親があまりに知らなさすぎるのも困りものです。全て塾・予備校にまかせてしまう姿勢だと、子供も自分で、いろいろな情報を得ようという姿勢にかけてしまうことになります。

 

受験で合格するには、相手学校のこと(レベル・問題・勉強方法・・・)を知ることです。親にその姿勢があれば、自然と子供にその姿勢が伝わって、結果として良い結果につながっていくのです。

 


 子供の成績を上げてあげるのは、「学校」「塾・予備校」の先生の腕の見せどころではあります。

 

でも、子供は親の後姿を見ています。

 

「何事にも一生懸命に真摯にやり切る」

「人のせいにしない」

「目標達成するために必要なことを調べる」

「時間を大切に使う」

 

そういった親の姿勢を見て育った子供は、将来の人生でも、もちろん勉強でも、大きな成果を上げていくのではないでしょうか。

 

自分も含めて、完璧な人間などいません。自戒の意味も含めて、子供が勉強できない親の特徴・口癖についてまとめてみました。 

 

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