英語外部民間試験 各大学の方針まとめ(H30/8/14朝日新聞)
2020年度に始まる、英語の外部民間試験の各大学の方針について、朝日新聞が報じているので、まとめてみました。
国大協のガイドラインは以下のようになっています。
① 英語外部民間試験の成績を出願資格に使う
② 英語外部民間試験の成績を大学入学共通テスト英語の点数に加点する
③ 上記①②両方の組み合わせ
これを受けて、各国立大学が、2021年度入試の予告を発表しだしています。
今回H30年8月14日の朝日新聞によると8月10日現在の各大学の方針は以下のようになっています。
① 英語外部民間試験の成績を出願資格に使う
旭川医科大学⇒(資格基準等の詳細は改めて公表)
東京外語大学⇒(CEFRでA2以上)
滋賀大学⇒(水準は実施案とともに公表)
滋賀医科大学⇒(一定水準以上の認定試験の結果を出願資格)
② 英語外部民間試験の成績を大学入学共通テスト英語の点数に加点する
岩手大学⇒(加点詳細は今後)
秋田大学⇒(加点詳細は今後)
長岡技術科学大学⇒(加点詳細は今後)
愛知教育大学⇒(加点詳細は今後)
名古屋工業大学⇒(加点詳細は今後)
広島大学⇒(条件を満たせば共通テストみなし満点)
③英語外部民間試験を出願資格としたうえで加点
長崎大学
熊本大学⇒(CEFRでA1以上出願資格+加点)
■英語外部認定試験を活用方針だが詳細未定
室蘭工業大学/弘前大学/福島大学/茨城大学/筑波大学/宇都宮大学/群馬大学/埼玉大学/東京学芸大学/東京農工大学/東京工業大学/電気通信大学/一橋大学/新潟大学/上越教育大学/山梨大学/信州大学/富山大学/福井大学/三重大学/京都大学/京都教育大学/大阪教育大学/神戸大学/奈良女子大学/和歌大学/岡山大学/山口大学/鳴門教育大学/福岡教育大学/九州工業大学/佐賀大学/琉球大学
■英語外部試験を活用するかどうかも含めて未定
北海道大学/北海道教育大学/小樽商科大学/帯広畜産大学/北見工業大学/東北大学/宮城教育大学/山形大学/筑波技術大学/千葉大学/東京大学/東京医科歯科大学/東京医科歯科大学/東京芸術大学/東京海洋大学/お茶の水女子大学/横浜国立大学/金沢大学/岐阜大学/静岡大学/浜松医科大学/名古屋大学/豊橋技術科学大学/京都工芸繊維大学/大阪大学/兵庫教育大学/奈良教育大学/鳥取大学/島根大学/徳島大学/徳島大学/香川大学/愛媛大学/高知大学/九州大学/大分大学/宮崎大学/鹿児島大学/鹿屋体育大学
各大学、先日の東京大学のWGの答申(以下参照)を受けて、「どうしたら良いか東大の今後の発表をみないと・・・」という苦悩がにじみ出ている感じだと思います。
【東大WG答申】
・WGとしては、次の3つを提案。優先順位は1⇒2⇒3。
提案1:出願にあたって認定試験の成績提出を求めない。
提案2:認定試験をめぐる諸課題への対応について文部科学省ほか関係機関からの具体的かつ詳細な説明を受け、十分に納得のいく回答が得られたらその時点で認定試験の活用可能性について検討する。
提案3:認定試験の A2 レベル以上の結果を出願資格とするが、一定の条件のもとに例外を認める余地を残し、可及的速やかに具体的な要件を定める。
しかし、いずれにしても関係するのは現在の高校1年生。その入試制度がどうなるかが、今の段階でこのような『どうなるか分からない』という状態は、本当に受験生・指導する高校の先生にとってストレス以外の何物でもありません。
そして何よりも、本来比べることが可能かどうかの検証がしっかりとされていない、複数の民間外部試験が、導入ありきで進められていることへの不公平さ、不公正さに警鐘を鳴らしたいと思います。
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