知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

【Our Town】 の台詞のオマージュ?【TRAIN-TRAIN】ブルーハーツの~聖者なんてなれないよ~の歌詞の意味は?

【Our Town】 の台詞のオマージュ?【TRAIN-TRAIN】ブルーハーツの~聖者なんてなれないよ~の歌詞の意味は?

仕事柄、受験生と一緒に英文を読んでいた時、"Our Town"からの引用に出会いました。

 

ああそういえば、色々印象に残る台詞のあるお芝居だったなあと懐かしく思い、ネットでググってみました。

 

すると【TRAIN-TRAIN】THE BLUE HEARTS と【Our Town(わが町)】の台詞の意外な関連性に気づいてしまいました。

 

【Our Town(わが町)】ってどんな話? あらすじと名台詞

 

【Our Town(わが町)】という劇を知らない人のために、少し長くなりますが、Our Townについて。

 

Our Townは、Thornton Wilder(ソーントン・ワイルダー)の3幕物の戯曲でピューリッツァー賞も受賞しています。

 

以下は、受験生と一緒に読んだ英文と、Our Townの劇中の名台詞から

 

In Thornton Wilder's play,Our Town, a young woman dies and discovers that she has the opportunity to live one day of her life over again.

 

ソーントン・ワイルダーのOur Town で、若い女性(エミリー)は(出産中に)若くして死にましたが、人生の中でたった一日だけやり直せることになります。

 

この芝居のキーパーソンで、芝居の進行役でもある全能のStage Manager(舞台監督)は言います。 

“Choose the least important day in your life. It will be important enough.”

「でも、選ぶのは最も大切と思われない一日だよ。それですら十分大切な一日だから」

 

She chooses her twelfth birthday. When the day begins,her first reaction is an intense desire to appreciate evry moment greatly. "I can't look at everything hard enough," she says. Then, to her sorrow, she sees that the members of her family are not experiencing life intensly. In despair she says to her mother, "Let's look at one another."

 

エミリーが選んだのは、12歳の誕生日でした。その日が始まった時、彼女は一瞬一瞬を大切にしようと強く思ってました。(中略)ところが、悲しいことに、彼女が見たのは人生の一瞬一瞬を強く大切には過ごしていない家族の姿でした。がっかりして彼女は母親に言います。「もっとお互いのことを見ましょうよ!」

 

でも、エミリーは後に気づきます。

"The least important day is the most important."

「(一番大切とは思えない)何気ない一日こそが一番大切なんだわ」

 

“Good-by, Good-by, world. Good-by, Grover's Corners... Mama and Papa. Good-by to clocks ticking... and Mama's sunflowers. And food and coffee. And new-ironed dresses and hot baths...and sleeping and waking up. Oh, earth, you're too wonderful for anybody to realize you.”

さよなら、さようなら、この世界よ。さようなら。グローバーズ・コーナーズ……ママもパパも、さようなら。時計の音も……ママのヒマワリも。お料理もコーヒーも。アイロンのかけたての洋服も。それからあたたかいお風呂も……夜眠って朝起きることも。この地上の世界って、素晴らしすぎて、誰からも理解してもらえないのね。

 

"Does anyone ever realize life while they live it...every, every minute?"

人生というものを理解できる人間はいるのかしら――その一瞬一瞬を生きているその時に?

 

ここで、Stage Managerは答えるのです。

 

 "No. Saints and poets maybe...they do some.”

 

そうだね。理解できないんだね。まあ、聖者や詩人ならひょっとしたら・・・彼らは時には理解してるからね。

 

聖者!

 

聖者!

 

何気ない一日こそが一番大切・・・

 

人生というものを、その一瞬一瞬を生きているその時に理解できる人はいない。でも

聖者ならひょっとしたらそれを理解できるのかも・・・

 

 

こういったキーワードを並べてみると、私の頭の中にはTHE BLUE HEARTSの【TRAIN-TRAIN】の歌詞しか思い出されませんでした。

 

(前略)

世界中にさだめられた どんな記念日なんかより

あなたが生きている今日は どんなにすばらしいだろう

世界中に建てられてる どんな記念碑なんかより

あなたが生きている今日は どんなに意味があるだろう

(中略)

聖者なんてなれないよ だけど生きてる方がいい

 

若いころ、カラオケで絶叫して歌っていたTHE BLUE HEARTSのTrain-Train。当時は全く気付きませんでした。「聖者なんてなれないよ」は「今生きている一瞬一瞬の大切さに気付ける聖者になんてなれない」って意味だったに違いないってことに・・・

 

作詞作曲の真島昌利さんが、本当に「Our Town」というお芝居を観るか、あるいは台本を読んだことがあって、それに啓発されて作詞したのかどうかは分かりません。

 

でも、きっと「Our Town」を観るか読むかしたんじゃないか、Our Townという劇の伝えようとすることに刺激を受け、敬意を表し、歌詞に織り込んだんじゃないか・・・一人勝手に妄想を膨らませるだけでとっても知的好奇心が刺激されてしまいました。

 

以上【TRAIN-TRAIN】ブルーハーツの~聖者なんてなれないよ~の歌詞の意味?【Our Town】 のオマージュに違いないと一人勝手に思った件についてでした。妄想にお付き合いいただき、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

わが町

ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫)

 

Our Town、Thornton Wilder

Our Town: A Play in Three Acts (Perennial Classics)

 

 

TRAIN-TRAIN

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