スピーキング対策どうする?英検スピーキング/GTECスピーキング
2021年度入試より導入の英語外部試験。「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」という4つの力=いわゆる英語四技能をどうやってバランスよく習得するかが受験生にとっては課題になってきます。
同時に塾・家庭教師の先生にとっても、どうやって四技能を習得させていくかが悩みどころです。
特に、今まで問われることのなかった「話す(スピーキング)」の力をどうしたら伸ばしたら良いのか・・・英検スピーキング/GTECスピーキングの対策はどうしたら良いのか・・・悩みどころですね。
そんな中、Amazonでのレビューの評判のよさにひかれて大学受験4技能対策スピーキングのための英文法―MP3 CDーROM付きを購入したので、その感想を書いてみたいと思います。
スピーキング対策【スピーキングのための英文法】使い方
この「スピーキングのための英文法」は、中1レベルから高校初級ぐらいの英文法を整理しながら、学習できるようになっています。
学習の流れとして本書で推奨されている「スピーキングのための英文法」使い方は、
①記載されているグラマーのポイントを理解する
②日本語と英語が左右に並べて書いてあるので、その日本語を見て、口頭で英語を言ってみる
③即座に言えない英語だけスムーズに言えるようになるまで練習する
④仕上げに録音されているネイティブの英語を聞きリピートする。(英文は見ないで)
ちなみに、音源はMP3なので、CDプレーヤーは使えません。
英文は、中1程度のLesson1からスタートし、Lesson4までいくと時制・仮定法・部分否定・動名詞・不定詞・無生物主語など、高校生の教科書で扱われているものまで言及してあります。
ただし、それぞれの文法事項を、「文法の教科書・参考書」のように詳細に説明しているわけではなく、「ああ、この文法はこんなことなんだ」と理解できるような感じで説明してあります。きっちりと高校での英文法を学ぶためには、網羅系の英文法参考書 (総合英語Forest 7th Editionとか)での学習も並行して必要そうです。
また、流石にある程度の力のある高校生にはLesson1,2のあたりの例文はパスにして、Lesson3,4くらいからの練習でも良いのではとは感じました。逆に言うと、中学生からでも十分基礎から学習できるといういうことでもあります。
無料でダウンロードできる付属の資料の「本文の例文の日本語と英語の練習シート」「日本語だけの練習シート」も練習には使えそうだし、ショートスピーチ・ミドルスピーチのトピックも参考になりそうです。
スピーキング対策 ~受験生個人だけでなく、塾でも使えそうな教材~
また、受験生個人での「スピーキングのための英文法」の使い方だけでなく、塾や家庭教師の先生の使い方もあるのが参考になります。
そういう意味では、受験生個人だけでなく塾の先生や家庭教師にも手に取って、使ってほしい本です。
最終的には、英検やGTECの試験を受ける前に、英検対策本やGTEC公式問題集などでの練習が必要になると思いますが、「スピーキングのための英文法」は、それ以前の「スピーキングの力」の下地を地道につける訓練には最適の対策教材だと感じました。
スピーキング対策 英語4技能 スピーキング試験 “完全攻略” ストラテジー
もっと即効性のある教材としては、「英語4技能 スピーキング試験 “完全攻略” ストラテジー」もおすすめです。
スピーキングテストでの重要なことは、多く話すことではなく
「尋ねられたことに対してストレートに答える」
「要求される答えを論理的かつシンプルに話す」
これが大きく評価されます。
「英語4技能 スピーキング試験 “完全攻略” ストラテジー」は、
「的確に、無駄なく論理的に考えを伝える」技術とコツが多く書かれています。
またスピーキング試験によく登場するトピックに対して、どんな単語や表現を覚えておけば途切れずに会話を展開できるのかを理解しながら習得できます。