東北大学経済学部理系型入試について(2020年度入試)
2020年度入試から、東北大学経済学部で理系型の入試が導入されるので、少し確認してみます。
確かに、大学に入ってからの経済学部の勉強では、数学も必要になります。今までの入試でも東北大学経済学部の入試では数学ⅡBまでの二次試験がありましたし、実際数学の出来不出来が東北大学経済学部の合否に大きくかかわっていたと思います。
ただ、2020年度入試から始まる東北大学経済学部理系型入試は、本格的な理系スペックの入試です。
東北大学経済学部一般入試前期(理系)
・募集人員10名
・センター試験利用科目
国語
地歴公民(世界史B/日本史B/地理B/倫理、政治・経済から1)
・・・公民は倫政だけなのに注意です
数学ⅠA、ⅡB
理科(基礎を付さない)物理/化学/生物/地学から2
英語
・二次試験
英語
数学(Ⅲまで)
理科(基礎を付さない)物理/化学/生物/地学から2
東北大学経済学部一般入試後期(理系)
・募集人員10名
・センター試験利用科目(前期と同じ)
・二次試験
数学(Ⅲまで)
東北大学経済学部AOⅢ期(理系)
・募集人員10名
・センター試験利用科目(前期と同じ)
書類内容、センター試験の成績、面接で総合的に合格者を決定
完全にフルスペックの理系型入試ですね。
今までも、京都大学の経済学部で理系型の選抜(25名)がありましたが、二次試験は「国語、英語、数学Ⅲ」で理科はありません。
2020年度からの東北大学経済学部理系型入試のように、前期だけではありますが、二次試験で理科が2科目必要な経済学部は他に例がないと思います。
では、どういう人が東北大学経済学部理系型入試を受けることになるのでしょう。
おそらくは、元々が理系で、志望校が東大・京大・旧帝大クラス志望だった人。もちろん理系科目にも興味があるが、金融工学等にも興味があったような人が、(最終的にセンター試験の結果を受けてかもしれませんが)東北大学経済学部理系型入試を受けることになるのではないでしょうか。
二次試験で国語の負担がないのも、元々理系の生徒にとっては受験しやすい要因になるかもしれません。
一方で、元々東北大学経済学部を受験しようと思っていた文系の生徒も他人ごとではありません。
ご覧のように、東北大学経済学部を従来型の前期入試で受験しようとしている人は
定員が185名⇒155名に減ることになるのです。これはかなり厳しい戦いになりますね。
なお、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が2019年3月27日に発表した「THE世界大学ランキング日本版2019」では、京都大学、東京大学についで第3位にランクされた東北大学。
また、AERAムック「大学ランキング2020」では高校からの評価で堂々の1位となった東北大学。
2019年度は、倍率がやや落ち着いた感じの中での少数激戦の東北大学でしたが、2020年度入試も激しい戦いになりそうです。
以上、東北大学経済学部理系型入試(2020年度入試)についてでした。