浪人したら高3の時の英語外部民間試験成績が使える?
結論です。
はい!浪人したら高3の時の英語外部民間試験成績を使えます。
でも今の高3(2019年の高3生)はダメです!高3の時の英語外部民間試験の成績は浪人した時に使えないのです。
※上記の「英語外部民間試験」とは、GTEC、英検などの「大学入試英語成績提供システム参加試験」のことです。
浪人したら高3の時の英語外部民間試験成績が使えるという当初の報道
以下は2018年の日経新聞からの引用です。
文部科学省は2018年7月25日、2020年度から大学入試センター試験に代わって始まる「大学入学共通テスト」の検討会議を開き、英語で導入する民間検定試験に関し、浪人生の場合は受験年度に加え、前年度に受けた民間試験の結果も受験に使えるとする方針をまとめた。
浪人したら高3の時の英語外部民間試験成績が使える。でも今の高3はダメです!
ところが、2019年3月 28 日に文部科学省高等教育局が公表した大学入学共通テスト実施方針(追加分)運用ガイドラインでは、以下のようになっています。
非常に長いし、病気や経済的理由で高校3年時に英語外部民間試験を受けられなかった人の特例も書いてあるので、既卒生(浪人生)についての部分を抜粋します。
既卒者については、受検年度の4月から 12 月の2回までの試験結果と併せて受検年度の前年度の試験結果を大学の判断により活用できるよう提供できるものとする。
ここまでだと、浪人生は高校3年生の時の英語外部試験の成績を(大学の判断によりますが)使えることになります。
でもその先です。
なお、2019 年度の高校3年生については、2019 年度に高校を卒業し、既卒1年目となった場合、2019 年度に参加試験と同種同名の試験を受検していたとしても、共通IDが付与されていないことから、受検結果はシステムに反映されません。
「受検年度の前年度の試験結果」は、受検年度の前年度(既卒1年目の場合、高校3年生だった年度)にシステムに登録された試験結果2回分までを指すこととします。したがって、本制度導入初年度となる 2020 年度時点の既卒者について提供される試験結果は、当該年度に受検した2回分までとなります(2019 年に受検した成績はシステムに登録されていないため、対象外となります)。
つまり、2020年度時点の浪人生だけは2019年度の英語外部民間試験成績が利用できない=2020年度に(英語外部民間試験を必要とする大学を受験するのであれば)英語外部民間試験を受検しなくてはいけない!ということになります。
今の高3生(2019年の高3生)は、高3の時の英語外部民間試験の成績を浪人した時に使えないので、浪人時に英語外部民間試験を受検する必要があるのです。
参考
実は、高校現場の先生方にもこの辺は周知徹底されていないようにも感じたので、取り急ぎ「浪人したら高3の時の英語外部試験成績が使える?~はい!使えます。でも今の高3はダメです~」をまとめてみました。