知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

英検新方式 2020年度実施会場について【まとめと感想】どうなる英検?(2019/5/20追記あり)

英検新方式 2020年度実施会場について

英検新方式 2020年度実施会場について、2019 年 5 月 14 日付で公益財団法人日本英語検定協会から以下のような発表がされています。

 

「英検 CBT」、ならびに「英検 20201day」の会場につきます詳細は以下のとおり。

 

⚫ 高校会場を使用せず、「テストセンター」を設置
入試対応として公平で厳正なる試験実施を行うため、学校会場に比べて高いセキュリティレベルにある、「テストセンター」を設置してまいります。

(「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」の両方)


⚫ 「テストセンター」は全国で展開
全国 47 都道府県に設置してまいります。

(「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のいずれか、もしくは両方かは現時点では未定)

 

⚫ 今後、※常時実施する方向で進行中(予定)
受験者様にできる限り柔軟な受験機会をご提供できるよう、「テストセンター」での
※常時実施を目指しています。
(「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のいずれか、もしくは両方かは現時点では未定)

 

各会場地域のキャパシティにつきましては、文部科学省が昨年行ったニーズ調査の結果に基づき、各県に少なくとも 1 箇所以上の会場を設置する方向で、現在、鋭意進めておりますことも併せてご報告申し上げます。


※受験者が高校生であることも含めた常識の範囲内で、1 日でも多くのお日にちと、一回でも多くの受験回数をご用意することを目指してまいります。

 

詳細は⇒https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2019/pdf/20190514_pressrelease_2020testcenter.pdf

 


英検新方式 2020年度実施会場について【まとめと感想】どうなる英検?

 

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英検新方式 2020年度実施会場についての英検の発表をまとめるとこんな感じでしょうか

 

①2020年の「大学入試英語成績提供システム」に対応する、実用英語技能検定(英検)のうち、「英検 CBT」と「英検 2020 1 day S-CBT」の実施会場はセキュリティに問題があるので(高等)学校会場は使わずに、「テストセンター」で行いますよ。

 

高等学校会場を使うことになりそうなGTEC(ベネッセ)とは違いますからねって主張でしょうか。

 

でも、逆にいうと「英検 2020 2 days S-Interview」(スピーキングはコンピュータに録音ではなく対面式のものですね)に関してはまだ公表していない(できない?)ひょっとしたら「英検 2020 2 days S-Interview」は高等学校会場???の含みがあるのでしょうか・・・GTEC高校会場だけでなく、「英検 2020 2 days S-Interview」の会場まで高校現場に押し付けようとしても今からではそれは無理筋ではないでしょうか?

いずれにしても感想は・・・不安です。

 

会場(テストセンター)は各県に1か所作る。

(来年のことだけど、まだ詳細はこれからなんですけど・・・)

 

会場のキャパシティーの問題もあるから、場合によっては申込者全員は受験できない可能性もある???

 

というか、大学入学共通テストが現在の大学入試センター試験と同じだけ受験者がいるとすると、50数万人も受験する人がいるのです。しかもそれぞれが高3時に2回受験だとのべ100万人以上。

 

それをGTEC(やその他)と山分けして、年間3回とか4回の受験に分けたとしても、それを各県1か所の実施でキャパシティーが足りるわけがないというのが感想ですが、どうでしょう?

 

結果として、県庁所在地から遠い所に住んでいる高校生はGTECの一択ってことになるのでしょうか?

 

いずれにしても、もう来年のことなのに、不確定要素が多すぎるっていういうのが率直な感想です。

 

以上、英検新方式 2020年度実施会場について取り急ぎ【まとめと感想】を書いてみました。あくまでの個人的感想であることはご承知おきください。

 

※2019/5/20追記

 

2019/5/20の朝日新聞によると

新方式の英検は「試験を1日に複数回実施したり、連日実施したりすることを目指す」のだそうです。

 

それが、上記の

※受験者が高校生であることも含めた常識の範囲内で、1 日でも多くのお日にちと、一回でも多くの受験回数をご用意することを目指してまいります。

という発表の意味だったんですね。

 

すると今度は以下のような問題が発生したりしないでしょうか?

 

①一体、新型英検は何セットの問題を作ることになるんでしょう?

技術的にそれを難易度が均一になるようにできるのでしょうか?

異なる回の受験者を厳密に比較することができるのだろうか?

といった疑問がさらに大きくなります。

 

②現在の英検では、実施日の後に問題や解答が公表されています。もし、新型英検もそうであるならば、「1日でも遅い日程で受験をして」「1回分でも多く過去問練習してから受験したい」という受験者心理が働くのではないでしょうか?

 

どうなる???英検・・・ 

 

※2019/6/28追記

英検から2020年の英検についての発表が2019/6/26にありましたので、こちらの記事も参照ください。

 

kasikoi.hatenablog.com

 

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