知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

英検2020どうなる?英検が白旗でスピーキングは全員吹き込み式に 英語民間試験は実質GTECの一択?

英検2020どうなる?英検が白旗でスピーキングは全員吹き込み式に

2019/6/26の英検(日本英語検定協会)の発表は驚きでした。

今までも2021年度大学入試をにらんだ2020年度実施の英検については、発表が二転三転していました。

 

今回の発表は私には、

英検が実質白旗を上げたというように感じられました。

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2019/6/26英検発表①

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2019/6/26英検発表②

引用:

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2019/pdf/20190626_pressrelease_2020S-Interview.pdf

 

ちなみに、今までの経緯

2018/12/7の英検発表はこちら

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2018/pdf/20181213_2019eiken.pdf

 

2019/5/14の英検発表はこちら

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2019/pdf/20190514_pressrelease_2020testcenter.pdf

 

英検2020どうなる?

今まで2021年度入試英語民間試験導入の各方面の発表は追いかけてきましたが、追いかけても追いかけても複雑だし、発表は二転三転するし、本当に困ってしまいます。

 

以下、今回の発表で、現時点の2020年度実施がどうなるかについてまとめてみます。

 

なお、上記の資料①を見ても分かるように、

大学入試センターから、大学入試英語成績供給システム運営委員会で正式な判断・回答はなされていないとのことなので、まだ本当にどうなるかは予断を許さない状態です。

 

①従来型の英検とは

ペーパー式のリーディング・ライティング・リスニングの筆記式一次試験を受けて、合格者が対面式のスピーキングの二次試験を受けて合格を発表する形式

 

ただし、従来型英検は『大学入試英語成績提供システム』を利用した大学入試には利用できません。(大学入試英語成績供給システムを利用しない大学入試で加点・出願条件になる場合はあります。)

 

詳しくはこちらもご覧ください。

 

kasikoi.hatenablog.com

 

 

②英検CBTとは

・受験対象者

 制限なし

・会場

 47都道府県にそれぞれ1か所以上設置されるテストセンター

・リーディング・ライティング・リスニングはコンピューター上で解答(ライティングはタイピングする)

・スピーキングは端末に吹き込み

・準1級から3級までの4グレード(英検CBT準1級の2020年度実施は未定)

 

③英検S-CBTとは

・受験対象者

 ⇒2019年度は現在の高校2年生限定11月~翌年3月毎月実施

 ⇒2020年度は高校3年生(既卒者含む)

・会場

 47都道府県にそれぞれ1か所以上設置されるテストセンター

・2019年度はリーディングとリスニングはコンピューター上で解答(CBT)

・2020年度はリーディングとリスニングは筆記方式(PBT)

・ライティングは2019年度も2020年度も筆記式(PBT)

・スピーキングは端末に吹き込み

・準1級から3級までの4グレード

 

 前回の発表と変更になったのは、2020年度はリーディングとリスニングは筆記方式(PBT)という部分です。

 

なお、英検CBTと英検S-CBTは常時実施との記載ですが、

常時実施は『いずれか、もしくは両方かは未定』との記載なので、都道府県によっては英検CBTと英検S-CBTのどちらかしか受験できないということもあるということですね。

 

④英検 2days  S-Interviewとは

・受験対象者

 高校3年生(既卒生含む)の内、障がい等のある受験者への合理的配慮で、CBT方式での措置以外の対応を要する人

・会場

 公開会場(約400か所) 

・リーディング・ライティング・リスニングは筆記式(PBT)

・スピーキングは対面式(従来型の英検方式ですね)

・6~7月、10月~11月の年間2回実施(インフルエンザなどで受験できない場合は再試験設定あり)⇒センター試験の追試験みたいな感じでしょうか?

 

ということで、『大学入試英語成績提供システム』を利用した大学入試で英検を使おうと思ったら実質、英検S-CBTか英検CBTということになります。

 

つまり、スピーキングは対面式ではなくてコンピューター吹き込み式を全員受けるということですね。

 

要は、対面式のテストは試験する側の人間を(学校関係者などを排除して)公平公正に

集められないという結論に達したのです。

 

今まで吹き込み式のGTECを受験したことがある人と、来年ぶっつけ本番で吹き込み式の試験を始めて受ける人がいることになり、とても公平公正な試験になるとは思えません。

英検2020どうなる?英語民間試験は実質GTECの一択?

今まで、「GTEC」はスピーキング吹き込み式だし、小中の時受験した英検と同じである意味慣れている「対面式」スピーキングが良いなあと思っていた人も、これで英検を選択するインセンティブがなくなりました。

 

特に、田舎の地方都市で近くに英検が設置するという「テストセンター」が近くにあるかどうかも分からない生徒を抱える高校にとっては、

「それなら(学校会場があるなら)英語民間試験はGTECの一択だよね」ということになってしまいそうです。

 

都市部で新型英検のテストセンターが近いことが予想される高校は(慣れ親しんだ)英検を選択させるのかも知れませんが・・・

 

高校現場としては、高1、高2の間にGTEC(Advanced / Basic)で吹き込み式の試験に慣れさせておけば、高3の2回の本番も安心と言えば安心です。

 

高1、高2の時に「吹き込み式に慣れたければ公開会場の英検CBTを個人で受験してきてね」と生徒に指導して、高校でGTECを導入しなければ、

「何も対策してくれないんですか!」という保護者も出かねません・・・

 

高校現場は、「GTECの一択だよね」という雰囲気が蔓延していると聞きます。

 

今回の英検の発表で、ますますGTEC一択の構図に拍車がかかりそうだと思います。

 

また、英検は

高校会場を使用せず、全国47都道府県に1か所以上設置するというテストセンターでの常時実施も発表しています。

 

そうすると、やはり収容人数は限られたものになります。

どう考えても現在の57万人以上が受けたセンター試験の受験者数を考えると、

『英検を大学入試英語成績供給システム利用の大学入試に使いたい』生徒で、受験できない人が出ます。

 

結果、受験希望者の数を考えると、「高校会場」を視野に営業しているというGTECを利用する以外に、全ての受験者を収容する方法はありません。

 

確かに高校会場での試験監督等はベネッセ側が準備するとのことですが、試験問題の漏洩の心配がありますし、「よその学校で受験する人と自校で受験する人」では心理的な負担も異なります。

  

 

なお、英検が白旗って書きましたが、気持ちとしては『対面式は公正にできないよね』という真っ当な判断からの勇気ある撤退だと思っています。また、何も私はGTECを推奨しているわけではありません。生徒、学校現場からすればGTECを選択せざるを得ない状態になっているのではと感じているのです。

 

 来年受験学年となる現在の高校2年生当事者・保護者・関係者にとっては、この期に及んでこんな状態は、酷いと思います。やはり一度立ち止まって、2021年度の英語民間試験導入を中止、百歩譲って延期することを望みます。

  

以上英検2020どうなる?英検が白旗でスピーキングは全員吹き込み式に!英語民間試験は実質GTECの一択?でした。

 

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