【共通テスト・イギリス英語】2021年本試験でも出題 イギリス英語の対策・アメリカ英語との違い~British English/American English
2019/8/23付の大学入試センターのHP発表。
2021年度からの大学入学共通テストに「イギリス英語も使用されることがある」というのはご存知でしたでしょうか?
イギリス英語?アメリカ英語と何が違うの?どんな対策が必要?共通テストを受けることになる高校生にとっては気になる部分かもしれません。その辺を少しまとめてみました。
2020/7/27追記
大学入試センターリーフレットより
【共通テスト2021年度本試験にもイギリス英語が見られた】
実際、2021年度共通テスト(第一日程)のリーデイングで
第三問Aで underground というイギリス英語での表現(アメリカ英語だと subway )
第三問Bで centre / organaise というイギリス綴り(アメリカ英語だとそれぞれ center / organaize )
といった表現がみられました。
【共通テスト・イギリス英語】~アメリカ英語とイギリス英語の単語・つづりの違いがある
まず、アメリカ英語とイギリス英語では異なる単語があったり、つづり(スペリング)が異なる単語があったりします。
・休暇
(米)vacation
(英)holidays
・アパート
(米)apartments
(英)flat
・地下鉄
(米)subway
(英)underground ⇒2021年度共通テスト第一日程第3問
特にロンドンの地下鉄は「tube」
・繁華街
(米)downtown
(英)city centre
綴りもイギリスでは「center」を「centre」⇒2021年度共通テスト第一日程第3問
・伝票
(米)check
(英)bill
・エレベーター
(米)elevator
(英)lift
・1階
(米)first floor
(英)ground floor
イギリスでは1階が「ground floor」、2階が「first floor」、3階が「second floor」
・ガソリン
(米)gas / gasoline
(英)petrol
ガソリンスタンドは「gas station」(米)、「petrol station」(英)
・ズボン
(米)pants
(英)trousers
(英)colour /(米)color
(英)flavour /(米) flavor
(英)harbour /(米) harbor
(英)honour /(米) honor
(英)humour /(米) humor
(英)labour /(米) labor
(英)neighbour /(米) neighbor
(英)rumour /(米)rumor
(英) theatre /(米) theater
(英)centre /(米) center
(英)defence /(米) defense
(英)offence /(米) offense
(英)organaise /(米) organaize ⇒2021年度共通テスト第一日程第3問
(英)analogue /(米) analog
(英)catalogue /(米) catalog
この辺は、一度目を通しておいて、「へえ、アメリカ英語(American English)とイギリス英語(British English)ではそんな感じで違うんだ。」って分かれば、共通テストでも慌てないですみそうです。
【共通テスト・イギリス英語も】~イギリス英語とアメリカ英語の文法で違いがあることもある
・アメリカ英語で「持っている」のhave は「イギリス英語」ではhave got になります。
イギリス英語 Have you got a pen?
アメリカ英語 Do you have a pen?
あなたはペンを持っていますか?
・アメリカ英語で「~しないといけない」の have to は 「イギリス英語」では have got to になります。
イギリス英語 I've got to go.
アメリカ英語 I have to go.
もう行かなくっちゃ。
イギリス英語とアメリカ英語の発音の違い~ can't / either / neither / often
共通テストのリスニングで、イギリス英語の発音で読み上げられた場合、慣れていないとちょっと戸惑うこともあるかも知れません。
【 can't 】は アメリカ英語では 、イギリス英語では kάːnt と発音します。アメリカ英語はカタカナで無理やり表記すると「キャント」、イギリス英語は「カーント」に近い感じです。
実際、大学の時の先輩でバリバリのBritish English の人が
” I can't. " ってしゃべってたのは『アイ カント』にしか聞こえず、最初は???って感じでした。(慣れればそういうものなんだって思えるようになりましたが・・・)
【 either / neither 】は
アメリカ英語では íːðɚ / níːðɚ ( イーザァ/ ニーザァ みたいな感じ)
イギリス英語では άɪðə / nάɪðə( アイザ / ナイザ みたいな感じ)
と発音すると言われたりしますが、実際はアメリカ人もイギリス人も両方の発音をするようです。
ただ、neitherを nάɪðə と発音することを知らずに初めて『ナイザオブゼム』なんて聞こえたら、ちょっと何て言っているか分からないかもしれませんね。
実際自分の耳にどう聞こえるかは下記のYouTubeが参考になります。少し長いですが、リスニングの訓練だと思ってじっくり聞いてみるとよいと思います。
【 often 】
アメリカ英語では「ˈɔːfən」、イギリス英語では「ˈɔːftən」と発音します。それぞれ、「オーフン」と「オフトゥン」に近い発音です。
イギリス英語(British English )とアメリカ英語 ( American English )の発音の違いを確認するにはYouglishが便利
イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いを確認するには『 Youglish 』というサイトが便利です。
Improve your English pronunciation using Youtube
イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いを確認するには『 Youglish 』という上記サイトで、自分の聞いてみたい単語を入力し、『US』または『UK』を選べば、それぞれの単語がAmerican English / British English で実際どのように発音されているのかを生の英語で確認することができます。
なお、使っている高校生も多い『システム英単語』。
イギリス英語にも対応しているので慣れるためにはいいですね。
特徴1
特徴2
なお、上記のようなイギリス英語とアメリカ英語の違いがあるということを頭に入れておけば、ものすごく特別なイギリス英語の対策が必要だとも思いません。
また、これから先、共通テストのイギリス英語に対応したリスニング教材もおそらく各教材会社から出ることになると思いますし、学校の授業でもアメリカ英語、イギリス英語が混在した音声を聞く機会があると思います。
あまり神経質にならずに淡々と学習を積み重ねていけば大丈夫だと思います。
以上、【共通テスト・イギリス英語も‼】イギリス英語の対策・アメリカ英語との違い~British English/American English でした。
なお、高校生の親御さんで、このサイトをご覧になった方は、是非このサイトURLをお子様にもお知らせいただければ幸いです。