知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

【立教大学2021年度一般入試英語どうなる?】民間試験成績だけでなく共通テストの成績も利用可能に、国語記述は活用見送り

 

kasikoi.hatenablog.com

 

【立教大学2021年度一般入試英語どうなる?】民間試験成績だけでなく共通テストの成績も利用可能に

立教大学は、文学部を除いて大学独自試験で英語を出題しないと発表していたので、2021年度の立教大学の入試はどうなるか注目をしていましたが、2019/11/21に立教大学から発表があったのでまとめておきます。

www.rikkyo.ac.jp

 

立教大学2021年度入試英語

立教大学2021年度入試英語について

大学入学共通テストにおける「大学入試英語成績提供システム」の導入見送り・延期が11月1日に文部科学省より発表されたことを受け、新たに、本学の一般入試で利用可能なスコアの1つとして、大学入学共通テストの英語成績を加える。

 

当初予定の7つの英語資格・検定試験に加えて、大学入学共通テストの英語成績の提出でも一般入試の受験を可能とする。

 

これにより、英語多技能の学習を進めてきた受験生および、英語資格・検定試験のスコア取得が難しい受験生に、本学への受験機会を提供する。

 

英語資格・検定試験のスコアと大学入学共通テストの英語成績の両方を提出することも可能とし、その場合は本学独自の得点換算方式に基づき、より点数の高い方を合否判定に採用します。

 

対象とする
英語資格・検定試験
<変更なし>


ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBT

(本学一般選抜の各試験実施月から遡って2年以内に受験し取得したスコアが有効

 

今後、英語民間試験と共通テストの成績を換算するという「立教大学独自の得点換算方式」というのがどのようなものなのかの発表が待たれます。

【立教大学2021年度一般入試】国語記述は活用見送り

追記:2019/12/7

立教大学は2019年12月7日、2021年度入試において、大学入学共通テスト「国語」の記述式問題の活用を見送ることを公表しました。

大学入学共通テスト『国語』の記述式問題の活用を見送ります | 立教大学

 


 

以下は、上記リリースに対する個人的な感想なので、実際に受験しようと思っている方は読まなくてもよいと思います。というか読まないで下さい。

 

①複数の民間試験のスコア、これをどうやって1点刻みで換算するのでしょう?そもそも例えば、英検2020S-CBTなんて実施もされていない試験ですよ。GTECなんて問題が公表されていませんから、立教大学の人が換算得点を算出するってどうやってやるんでしょう?

 

CEFRの換算表に当てはめて機械的にやるのが名門 Saint Paul's University 独自の換算得点なのですか? 

 

②さらにそれを、大学入試共通テストの得点を比べて、高得点の方を合否に採用するって、どうやって比べるんでしょう。CEFRの換算得点と共通テストの得点って、科学的に比べてみた人っているんですか?

 

③個人的に思うには、立教大学受験者とは言え、英検1級レベルはごく少数だと思いますから、英検準1級くらいがほぼ上限に近いはず。そうであれば、高校2年生までですでに英検準1級持っている人は、高校3年時に極端な話、英語の勉強は全くせずに他の2教科の勉強に専心すれば合格に近づけるっていう作戦も立てられます。そういった生徒が、立教大学の求める生徒像ということでも宜しいのでしょうか?

 

④最も受験者が多いとみられる英検とGTECが11/13相次いで今後の方針を公表しています。

英検⇒

https://www.eiken.or.jp/s-cbt/info/2019/pdf/20191113_info_scbt.pdf

GTEC⇒

https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/cuet/news/pdf/gtec20191113_01.pdf

 

これを見ると

1)英検S-CBTは従来の『全国186エリアに約260のテストセンター』から『47都道府県101エリア』に縮小です。当初の想定以上に受験に宿泊等を伴う生徒が出ます。

 

2)GTECは従来想定されていた『共通テスト版』ではなく『検定版』となります。(ベネッセにも確認済みですが、)申し込みは学校単位で、しかも監督は高校の先生だそうです。これでは、公正さを保てません。また、高卒認定生、社会人になってからの受け直しの人は受験の機会があるのかどうかも分かりません

 

とにかく、突っ込みどころ満載で、驚きでめまいがしてしまいました。どうした立教大学って感じです。

 

そして、今後英語民間試験の取り扱いについて、各大学から英語民間試験の利用について発表が予定されていますが、どうかこの立教大学の英語民間試験の利用方法に追随する大学が出ないことを願うのみです。

  


以下は以前までの記事です

立教大学2021年度入試~どうなる立教大学入試の英語民間試験

2019/11/1の英語民間試験導入延期の文科省発表を受けて、立教大学の2021年度入試はどうなるのか気になるところです。

11/5昼現在では立教大学HPでは特に英語民間試験についての発表はないようです。

何か発表が合ったら随時まとめてみたいと思っています。

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立教大学2021年度入試改革

一般選抜で民間の英語資格・検定試験を全面的に導入2021年度入試より一般選抜を改革 | 立教大学

2019/07/06プレスリリース

 

立教大学から2021年度入試よりの一般選抜改革についての発表

立教大学一般入試の主なポイント

①全学部日程を5試験日に拡大。複数日の併願が可能に。

②英語外部試験のスコアを得点化し、立教大学で受験する他の2科目と合計した3科目の総点で合否を判定。独自の英語試験は実施しない。

③文学部は、上記に加えて独自の英語試験と国語、選択科目の3科目による試験日を設定。

 

立教大学大学入学共通テスト利用入試の主なポイント

①大学入学共通テストの成績のみで合否を判定。

現在のセンター試験利用入試と同様、3科目型/6科目型

(ドイツ文学専修:3科目型/4科目型、理学部:4科目型/6科目型)

②英語外部試験のスコアを提出した者は、大学入学共通テストの英語(Reading,Listening)の得点と本学が定めた1点単位での換算得点のいずれか高得点を合否に採用。

③国語と数学は記述式問題の成績を利用。段階別評価の国語は得点化して利用。

 

立教大学入試英語外部試験について

ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBT の利用が可能。

 

立教大学一般選抜の各試験実施月から遡って2年以内に受験し取得したスコアを有効。大学入試英語成績提供システムを経由して提供されるスコアも利用可能とする予定です。


※本予告は現時点のものであり、予告内容について追加・変更等が生じた場合には、速やかに公表します。

 

以上が、立教大学からの2021年度入試に関するプレスリリース要旨です。現在の高校2年生で立教大学が志望校(群)の人にとっては大きな発表でした。

 

2021年度早稲田大学の入試変更も気になる方は下記を確認してください。

 

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