【遠隔授業・オンライン授業の学校・塾・予備校】ついてこられない生徒をどうするか?生き残る学習塾になるための課題
緊急事態宣言の延長、学校休校の延長で、遠隔授業・オンライン授業で対応する学校・塾・予備校が増えてきています。
以下は、今後の自分の運営する(個別対応の)学習塾の方向性を整理するためにもメモ的に残しておきたいと思います。
そもそも、学習塾・予備校といっても、
①難関校受験の生徒が通う(多くは集団あるいは少人数クラスの)進学塾・予備校
②学校の授業についていけず、それでもどうにか進学を希望する生徒が通う(多くは少人数あるいは個別指導の)補習塾
に分かれる。
①のタイプの進学塾・予備校であれば、ZOOM、Skype、Google Meet など遠隔授業システム・オンライン授業システムなどを使った指導でもついてこられる生徒が比較的多く、ある程度の指導は出来そう。
ただ、大手の学習塾・予備校がこういった手法を今後確立していけば、極端な話、中央の指導力がある先生をかかえる学習塾・予備校で(遠隔授業で)全国の生徒・児童が学ぶことが可能になる。
つまり、地方の小さな学習塾が、仮にどうにかZOOM、Skype、Google Meet など遠隔授業システム・オンライン授業システムを導入した、あるいはできたとしても、それだけでその塾が生き残っていくことはできないのではないか。
②のタイプの補習塾・個別指導塾(うちはこのタイプ)では
今までも「知識の伝達をする授業」だけではなく、「勉強への姿勢」「勉強の仕方」を指導する部分も魅力になっていることが多い。
ZOOM、Skype、Google Meet など遠隔授業システム・オンライン授業システムは、「知識を伝達する授業」に関してはある程度できても、「勉強への姿勢」「勉強の仕方」を指導することは簡単ではない。
私が「中下位層の生徒」(多くは【遠隔授業・オンライン授業の学校・塾・予備校】でおそらく救われない・ついてこられない生徒)を指導するときは、生徒の表情だけでなく、視線の動き、鉛筆の動き方、ノートに書かれている内容、机の上の教材・解答・筆記具の置き方(配置)、そういったものを見ている時間の方が長い。
「分かった?」との問いに
「うん、分かった」
と答える生徒の表情、手元の動き、ノートに書かれている内容を吟味し、本当に分かっているのか、それとも本質が分かっていない、あるいは回り道の答えを出しているからもう一度補足の説明をしなければならないかを判断したいのだ。
しかし、現在のZOOM、Skype、Google Meetなどを使った遠隔授業では、生徒の手元と表情を同時に見ることができない。仮にノートや課題を後で提出してもらったとしても、タイムリーではない。
いかに短い時間でしかも内容の濃い学習が自分でできるようになるかを伝えるのが私の役割だと思っているし、そのことに対して対価(授業料)をいただいているとも思っている。
安易にZOOM、Skype、Google Meetなどを使った遠隔授業を導入するだけの対応では、少なくても私の塾では、いただくべき対価(授業料)は半減以下だと思っているし、でもそれでは事業として成り立たない。
現在の課題は、【遠隔授業・オンライン授業の学校・塾・予備校】で救われない・ついてこられない生徒をどうやって、「仮に塾に通えない状態でも」指導していくことができるかだ。
今後、【遠隔授業・オンライン授業の学校・塾・予備校】では、ついてこられない生徒が世の中にはたくさんでてくる。そういった人を助ける・救うことができれば、そこに一つの価値が生まれてくる。
悩みは尽きないが、色々とチャレンジしてみながら、新しい道を探っていかなければいけない。
以上、【遠隔授業・オンライン授業の学校・塾・予備校】ついてこられない生徒をどうするか?生き残る学習塾になるための課題をメモとして残しておきます。