鈴木健二著「何のため、人は生きるか 人生の礎を求めて90年」
2024/4/3追記
いつかその日が来るのだろうと頭の片隅にはありましたが…
鈴木健二氏が3/29亡くなったとの報道。
できれば「何のため、人は生きるか 人生の礎を求めて90年」最後の本ではなく、
次の本を書いていただきたいと思っていましたが残念です。
心に残る文章はたくさんありましたが、最後の本の結び部分を記憶に残すために転載します。
天皇陛下のご退位・ご即位を記念して、10日もの長い休日が続きました。(中略)
人工知能によるロボットの活躍が数多く報じられ、ロボットに職を奪われるのではないかという不安の記事さえ出るようになりました。
そこでふと思ったのは、ロボット全盛の時代がもしやってきたら、人間の歴史は全く不要になってしまうのではないかという考えでした。そして、その出発点が令和になるのかもしれないという私一人の心配でした。
もしかしたら、昭和とへ平成を生きた私のような90歳代の日本人が、令和とこれ以後を生きる日本人の歴史の大きな曲がり角的な記念碑になりはしないかとの心配が、もうすぐ「死」という人間のやるべき最後の仕事によって、考える機能を失う日が来ることが分かっている私の脳の片隅に起こったことを、思い出しの記の文末に書き留めておくことにします。令和を冷和にしないで下さいね。
ご精読を感謝します。ありがとうございました。
人工知能によるロボットの活躍が数多く報じられ、ロボットに職を奪われるのではないかという不安の記事さえ出るようになりました。
そこでふと思ったのは、ロボット全盛の時代がもしやってきたら、人間の歴史は全く不要になってしまうのではないかという考えでした。そして、その出発点が令和になるのかもしれないという私一人の心配でした。
もしかしたら、昭和とへ平成を生きた私のような90歳代の日本人が、令和とこれ以後を生きる日本人の歴史の大きな曲がり角的な記念碑になりはしないかとの心配が、もうすぐ「死」という人間のやるべき最後の仕事によって、考える機能を失う日が来ることが分かっている私の脳の片隅に起こったことを、思い出しの記の文末に書き留めておくことにします。令和を冷和にしないで下さいね。
ご精読を感謝します。ありがとうございました。
こちらこそ、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。
以下、以前の記事です
鈴木健二氏と言えば、
「ああ、1980年代にNHKクイズ面白ゼミナールの司会をしていた人だ」
「紅白歌合戦で、『私に1分間時間をください』と言って引退する都はるみさんのアンコールを促した人だ」
といったことを思い出す人もいるかもしれません。
私は20年ほど前、当時青森県立図書館長だったころに行われた「あおもり塾」という場でご一緒する機会がありました。鈴木健二先生と様々なことを学ぶ貴重な機会で、「本の朗読の指導」までしてもらったことが良い思い出になっています。
そういったご縁のある鈴木健二さんの『何のため、人は生きるか』を書店で偶然見つけ、小躍りするようにレジに向かいました。
私にとっては、色々な意味で鈴木健二さんは「先生」。
最後の方にあった「令和を冷和にしないでくださいね」という言葉を胸にもう少し頑張ってみたいと思います。
「何のため、人は生きるか」が最後ではなく、お元気でまた次の執筆があることを願っております。