国公立大学運営費交付金の充実を~枝野政権になれば大学はどう変わるか~枝野幸男氏かく語る
2021/9/22 立憲民主党の
「りっけんチャンネル 枝野幸男の #政権取ってこれをやる 」で、立憲民主党枝野幸男代表は、大学の運営費交付金に関しての質問に以下のように答えています。
記憶にとどめるためにも、そして多くの人に枝野さんがそして立憲民主党がどのように大学政策や基礎研究の大切さを考えているのかを知って欲しいとも思い、以下51分くらいからを書き起こしてみました。
Q:国立大学の運営費交付金の現状をどのようにとらえていますか?また政権を取った場合どうしますか?
枝野幸男氏:
(大学の)運営費交付金、これは実は2009年非自民政権の間も減らしましたので、間違っていました。申し訳ありません。減らしすぎたと思っています。
しかもですね、運営費交付金を減らした分をですね、特にこれは第二次安倍政権以降ですね、様々な競争的資金として大学に渡すということをやっています。
その結果としてですね、その資金がないと大学の運営できない。でもその資金取ろうと思ったら目先の成果につながるような非常に短期的な、そういう研究などに力を注がざるを得ず、しかもその認定を受けるための行政的な文書を山ほど作らなきゃならなくて研究や授業などにも支障をきたすという、こんなバカな状況が作らされています。
そもそも私たちは国公立大学の授業料の半減、ということを打ち出しています。
それを補う分も含めて運営交付金、しかも大学の基礎的な運営をしていくために、大学の先生方、研究者、基本的には正規雇用できちっと雇わなければ安定的に研究や授業できるはずがありません。
そうした状況を取り戻せるような、まずベースとなる運営費交付金をしっかりと充実させる。競争的に取り合うようなことは、そりゃ競争で目先に成果が上がるならば、それこそ民間の資金と連携してやっていただければいいので、国がそんな金を出す必要はない。
民間が金を出さないような中長期的な、基礎的な、あるいはお金儲けに直接つながらないようなところにこそ国公立大学の出しているお金は充実して中心に使っていただく、そうした方向に転換をさせていただきます。
正直、仮に枝野政権ができたとして、来年すぐに枝野さんが言っているような方向に大学が変わるとは思えません。
ただ、今までの「大学に目先の成果を求める姿勢」とは大きく違う考え方の政権が生まれれば、今後の日本の大学の在り方が変わり、基礎研究分野のすそ野も広がり、未来につながっていくのではないでしょうか。
枝野さんの考えを大いに支持し、そして期待したいと思います。
冒頭、「非自民政権の時は間違っていました」と正直に話し出しているのも枝野さんらしいと感じます。(新自由主義的考えを持っていた時期もあったこと、そしてそれは今では間違いであると思っていることも枝野さんはたびたび口にしています)
間違えていたことは反省しそして直していく、そういう正直なところも信頼が置けると感じています。
以上、国公立大学運営費交付金の充実を「枝野政権になれば大学はどう変わるか」枝野幸男氏かく語る、でした。