知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

今年の大学入試は飛行機移動を避けるべき? 搭乗者全員オミクロン濃厚接触者に

オミクロン株感染者の濃厚接触者となった受験生について、別室受験を含む受験機会確保の方策を検討

2021-12-26 16:49 時事通信

岸田文雄首相は26日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の市中感染が国内で広がりつつあることを受け、オミクロン株感染者の濃厚接触者となった受験生について、別室受験を含む受験機会確保の方策を検討するよう文部科学省に指示した。首相周辺が明らかにした。 

 

12/26 追記

本日上記のような記事。

方針がすぐ変わるのはある意味で素早い、良いことのようにも思うが、

それなら最初から別室受験を検討すると発表すれば受験生も大学サイドも混乱せずに済んだのにという感想・・・

sp.m.jiji.com

 

以下は昨日までの報道を受けての記事です。

今年の大学入試は飛行機移動を避けるべき? 搭乗者全員オミクロン濃厚接触者に

2021/12/25の産経新聞

「オミクロン株の濃厚接触者として宿泊施設への滞在が求められている受験生は無症状でも受験は認められない」との文科省の指針が報道され受験生・保護者・学校関係者に動揺が広がっています。

www.yomiuri.co.jp

文部科学省は24日、大学入試を巡り、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の濃厚接触者として宿泊施設への滞在が求められている受験生は、無症状であっても受験は認められないとする指針を発表した。オミクロン株の濃厚接触者は宿泊施設で待機するよう求める政府方針を受け、試験実施の指針を改定した。受けられなかった受験生は追試験などで救済する。

 

各大学で追試験などで救済するとのことですが、同時に各大学の対応も発表するくらいの対応が必要だったとも思います。

 

とにかく各大学は早急に救済策を発表・周知して欲しいと願います。

大学受験個別学力検査の追試験の対応状況

大学受験個別学力検査の追試験の対応状況については、以下の文科省HPで確認ができます。

https://www.mext.go.jp/content/20211223-mxt_daigakuc02-000005144_2.pdf

 

オミクロン株濃厚接触者の定義は?

ところで、「オミクロン株濃厚接触者の定義」ってどうなっているのかとネットをざっと検索してみました。

 

まずは新型コロナ全般の濃厚接触者の定義です。

国立感染症研究所 感染症疫学センター
令和 2 年 5 月 29 日版 

●「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」(「無症状病原体保有者」を含む。以下同じ。)の感染可能期間に接触し
た者のうち、次の範囲に該当する者である。
・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。 

https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-02-200529.pdf

 

さらに、気になる事務連絡を見つけました。


令和3年 11 月 30 日
 都道府県
各 保健所設置市 衛生主管部(局) 御中
 特 別 区
             厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部

航空機内における B.1.1.529 系統(オミクロン株)陽性者の濃厚接触者
新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者については、国立感染症研究所において、
「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」1が示されてい
るところです。
B.1.1.529 系統(オミクロン株)については、感染・伝播性の高さが懸念されて
いることから、更なる科学的知見が得られるまでの間、B.1.1.529 系統(オミクロ
ン株)であることが確定した患者と同一の航空機に搭乗していた場合は、その座席
位置に関わらず、濃厚接触者として対応することとします。

https://www.mhlw.go.jp/content/000860731.pdf

 

この事務連絡によると、万が一オミクロン株陽性が確定した患者と同一の航空機に同乗していた場合は濃厚接触者として認定されてしまうということになります。

 

濃厚接触者と認定されて試験が受けられない場合は救済措置があるとはいえ、場合によっては、共通テストの成績のみで合否を判定するといったケースがあるかもしれず、今までの学習の成果を十分に発揮できる機会を失ってしまうかもしれません。

 

九州・北海道など遠方から(または遠方に)移動の受験生は、今年に限っては万が一のリスクを減らすためには飛行機での移動をできれば避けるのが賢明なのかもしれません。

 

(だからといって、列車での移動が感染リスクを減らすことになるのかどうかという医学的知見は持ち合わせていませんが・・・)

 

以上、今年の大学入試は飛行機移動を避けるべき? 搭乗者全員オミクロン濃厚接触者にでした。