共通テスト英語2023【イギリス英語】が今年も出題
2023年度大学入試共通テストでも前年までに続き、イギリス英語綴り(スペリング)が見られました。
共通テスト2023年第2問A
colour ( 米綴りなら color )
analyse ( 米綴りなら analyze )
共通テスト2023年第5問
analyse ( 米英語綴りなら analyze )
realise ( 米英語綴りなら realize )
I've got practice. ( 米英語なら I have practice. )
やはり、一通りはイギリス英語の綴り、特徴に一回は目を通しておいた方が良さそうです。
以下は昨年度までの記事となります。
共通テスト英語2022【イギリス英語】今年も出題
当サイトでも共通テスト英語での出題について指摘をしてきていました。
共通テスト英語2022年度でもやはりイギリス英語による単語・綴りが見られましたので備忘として残しておきます。
共通テスト英語2022の第2問Aでは
second floor ⇒ 3階
first floor ⇒ 2階
ground floor ⇒1階
といったイギリス英語特有の表現が見られました。
仮にそのことが分からなくても問題は解けそうですし、
むしろそういった知識があると
「ん? main entrance が first floor =2階にあるってこと?」と逆に混乱した可能性もあります。
また、第2問Bでは
organaise ( アメリカ英語なら organaize )というイギリス英語綴りや
flat =アパート というイギリス英語の表現が見られました。
特に flat がアパートのことだと分からないと正解を選べない可能性もあります。
2023年度以降受験の方はご参考までに。
以下は昨年度の記事となります。
【共通テスト・イギリス英語】2021年本試験でも出題 イギリス英語の対策・アメリカ英語との違い~British English/American English
2019/8/23付の大学入試センターのHP発表。
2021年度からの大学入学共通テストに「イギリス英語も使用されることがある」というのはご存知でしたでしょうか?
イギリス英語?アメリカ英語と何が違うの?どんな対策が必要?共通テストを受けることになる高校生にとっては気になる部分かもしれません。その辺を少しまとめてみました。
2020/7/27追記
大学入試センターリーフレットより
【共通テスト2021年度本試験にもイギリス英語が見られた】
実際、2021年度共通テスト(第一日程)のリーデイングで
第三問Aで underground というイギリス英語での表現(アメリカ英語だと subway )
第三問Bで centre / organaise というイギリス綴り(アメリカ英語だとそれぞれ center / organaize )
といった表現がみられました。
【共通テスト・イギリス英語】~アメリカ英語とイギリス英語の単語・つづりの違いがある
まず、アメリカ英語とイギリス英語では異なる単語があったり、つづり(スペリング)が異なる単語があったりします。
・休暇
(米)vacation
(英)holidays
・アパート
(米)apartments
(英)flat ⇒2022年度共通テスト第2問B
・地下鉄
(米)subway
(英)underground ⇒2021年度共通テスト第一日程第3問
特にロンドンの地下鉄は「tube」
・繁華街
(米)downtown
(英)city centre
綴りもイギリスでは「center」を「centre」⇒2021年度共通テスト第一日程第3問
・伝票
(米)check
(英)bill
・エレベーター
(米)elevator
(英)lift
・1階
(米)first floor
(英)ground floor
イギリスでは1階が「ground floor」、2階が「first floor」、3階が「second floor」
⇒2022年度共通テスト第2問A
・ガソリン
(米)gas / gasoline
(英)petrol
ガソリンスタンドは「gas station」(米)、「petrol station」(英)
・ズボン
(米)pants
(英)trousers
(英)colour /(米)color 2023年度共通テスト第2問A
(英)flavour /(米) flavor
(英)harbour /(米) harbor
(英)honour /(米) honor
(英)humour /(米) humor
(英)labour /(米) labor
(英)neighbour /(米) neighbor
(英)rumour /(米)rumor
(英) theatre /(米) theater
(英)centre /(米) center
(英)defence /(米) defense
(英)offence /(米) offense
(英)organaise /(米) organaize ⇒2021年度共通テスト第一日程第3問
(英)analogue /(米) analog
(英)catalogue /(米) catalog
この辺は、一度目を通しておいて、「へえ、アメリカ英語(American English)とイギリス英語(British English)ではそんな感じで違うんだ。」って分かれば、共通テストでも慌てないですみそうです。
【共通テスト・イギリス英語も】~イギリス英語とアメリカ英語の文法で違いがあることもある
・アメリカ英語で「持っている」のhave は「イギリス英語」ではhave got になります。
※2023年度共通テスト第5問
イギリス英語 Have you got a pen?
アメリカ英語 Do you have a pen?
あなたはペンを持っていますか?
・アメリカ英語で「~しないといけない」の have to は 「イギリス英語」では have got to になります。
イギリス英語 I've got to go.
アメリカ英語 I have to go.
もう行かなくっちゃ。
イギリス英語とアメリカ英語の発音の違い~ can't / either / neither / often
共通テストのリスニングで、イギリス英語の発音で読み上げられた場合、慣れていないとちょっと戸惑うこともあるかも知れません。
【 can't 】は アメリカ英語では 、イギリス英語では kάːnt と発音します。アメリカ英語はカタカナで無理やり表記すると「キャント」、イギリス英語は「カーント」に近い感じです。
実際、大学の時の先輩でバリバリのBritish English の人が
” I can't. " ってしゃべってたのは『アイ カント』にしか聞こえず、最初は???って感じでした。(慣れればそういうものなんだって思えるようになりましたが・・・)
【 either / neither 】は
アメリカ英語では íːðɚ / níːðɚ ( イーザァ/ ニーザァ みたいな感じ)
イギリス英語では άɪðə / nάɪðə( アイザ / ナイザ みたいな感じ)
と発音すると言われたりしますが、実際はアメリカ人もイギリス人も両方の発音をするようです。
ただ、neitherを nάɪðə と発音することを知らずに初めて『ナイザオブゼム』なんて聞こえたら、ちょっと何て言っているか分からないかもしれませんね。