美馬学選手現役最後の6球
千葉ロッテマリーンズ 美馬学( みままなぶ)選手が2025/9/30で現役最後の登板を終えました
記憶に残る、まさに心を揺さぶる6球でした
美馬選手と言えば2013年の楽天イーグルス日本一の立役者。その年日本シリーズも第3戦、そして最後の第7戦でも勝ち投手となっている。
7戦目の9回「ピッチャー田中」と星野監督が吠えるように交代を告げたあの試合です
その後何度もケガに苦しんだ美馬選手
そして2025/9/30ついに引退試合の日がやってきました
最後の相手バッターは楽天イーグルス浅村栄斗選手
美馬選手は2010年ドラフト2位で楽天イーグルス入団、2019年まで楽天イーグルス、その後2020年から千葉ロッテマリーンズ
一方浅村選手は2008年ドラフト3位で埼玉西武入団、その後2019年から楽天イーグルスなので、二人は1年だけ同じチームにいたことになります
美馬選手ゆっくりとマウンドに向かい帽子を取り挨拶
普段1番バッターになることがない浅村選手もゆっくりとバッターボックスへ向かう
審判もホームベースの土を払い全ての人が見守る間合いを作る
一球目外角へストレート
二球目やや内角のストレート、浅村選手空振り
2ストライクとなって楽天のテーマソングも球場全体を包み込むような大きな声になっていく。もはや敵も味方もない
遠い空超えて、輝く明日へ、勝利を目指して希望の一撃 ララララララ♪
3球目は内角高めにボール
実は後にこの3球目の後、「右肘屈筋共同腱断裂」で右腕の感覚がなくなっていたのだそうだ。
4球目、5球目とストライクが入らない。もうすでに美馬選手の右腕は限界を超えていたのだろう。何度も投球の合間に膝に手を置く
そして3ボール2ストライクの後の美馬選手現役最後の6球目
ボールは浅村選手の頭の上を超えるキャッチャも取れないようなボール球、浅村選手はほんの少しだけタイミングをずらして大きな空振り
ルール上は振り逃げ可能
しかし浅村選手はもちろん振り逃げで走ることはなく
拍手で美馬選手の最後の投球をたたえました
投げた後マウンドに崩れ落ちた後にゆっくりと「投げ切った」という表情で立ち上がる美馬選手は涙なしでは見られませんでした

267試合目のマウンド、23155球、美馬学選手本当に今までお疲れさまでした
またどこかで野球に携わる美馬学さんに会えること願っています
