実際に10/7に英検協会から発表の発表「予約申込期限延長と返金申込期間」について下記を参照ください。
10/7追記
英検から10月7日に何やら公表されるらしい #英検がんばれ英断を
10月7日(月)の「英検2020 1 day S-CBT(S-CBT)」に関する公表について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
↑ 10/3の段階で上記pdfは削除されたようです。
2021年度大学入から利用される「大学入試英語成績提供システム」
それに利用される英語民間試験の1つ「英検2020 1day S-CBT」の予約が9/18からすでに始まっています。
そんなタイミングで10/2英検から謎?の発表がされました。英検から10月7日に何やら公表されるというのです。
例によって読み解くのが難解で、恨み節満載の文章なのですが、自分なりに読み解いたことと、英検協会さんへのお願いを書いてみます。
時候のあいさつに続いていきなり「さて、本件につきましては、ただいま文部科学省にに状況を確認させていただいております。」とあります。
「本件」が何を指すのかがまず?です。まあ、「英検2020 1day S-CBT」の件についてってことで理解することにします。
そして
「他の試験実施団体様の試験概要の公表の時期につきましては、残念ながら文部科学省からは明確なご回答をいただけませんでした。来年4月の実施開始まで既に6か月を切っており、受験生の皆様を思いますと、この時期でそのような状況ありますことは非常に残念としか言いようがございません。しかしながら、私どもはそれに対しまして追及する立場にございませんし、何か言及する立場にございません。」
と続きます。
この部分に関しては「いじましい」と英検を批判する意見もあるようですが、私個人的には英検協会に対して同情の気持ちすら持っています。
英検は、他の民間に先駆けて、申し込みの日程も公表し、公正な受験ができるように独自の会場を設定すると公表しています。それがために、「予約金3000円ってどういうこと?」と批判の矢面にも立たされています。英検協会さんがまっとうにやろうとしているからこそだと思っています。
一方で、受験者数が英検と同様多いと思われるGTEC(ベネッセ)はいまだに「いつ申し込みしないといけないのか」「会場はどこになるのか」も公表されていません。
しかも英検が公平さを保つために「独自の会場を設営する」としているのに対し、GTECは公正さが保たれるかどうかが危うい「高校会場」を模索しています。
さらに、各都道府県委員会に向けて文部科学省高等教育長から8/27付けで
「試験実施主体から、資格・検定試験の会場として。各地方公共団体が設置する公共施設等(学校等を含む)を借用したい旨の依頼があった場合には、積極的に協力いただきたいこと。依頼の際、使用料金の減額または免除の申請があった場合には(中略)適切に判断いただきたいこと」
という文書がでているそうです。
これは
「(実質)GTECを行うベネッセに対して、無料または格安で(公立)高校を会場として提供してね」という文科省からのメッセージ(圧力)に他なりません。
(※これは行政と民間の癒着の疑惑の観点から大問題だとも思っています。)
真面目に、自前で=自分の負担で会場を運営しようとしている英検としてはGTEC=ベネッセや文科省に対して「恨み節」がでるのも理解できます。
さて後半では以下のようになっています。
「受験生の皆様一義のもとに、今後何か講じさせていただける策はないか、をただいま精査しているところではございます。どのような対応が可能かどうかにつきましては、現時点では確約できかねますが、弊会が前向きに対応しうることについての検討を、10月7日に受験生の皆様に向けて英検ウェブサイト上にて公表させていただきます。また、これに合わせまして、10月1日前後に予定しておりました、返金方法の詳細に関するご案内は、一旦延期とさせていただきます。」
この10月7日17:00は「英検2020 1day S-CBT」の予約締切日時でもあります。英検からの「公表」はその17:00より前なのか後なのかは不明です。
内容も
・予約した人でも実際後日受験申し込みしなければ(あるいは受験しなければ)予約金返還します
・予約期間の延長をします
・予約ない人でも申込できます
様々な憶測がありますが、憶測は憶測でしかありませんから、10/7を待つしかありません。
でも、できれば10月7日に
「文部科学省の指導をもとに精一杯努力して参りましたが、英検協会としてはこの度、大学入試英語成績提供システムの参加を辞退することにいたしました。ご予約いただいた受験生の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解ください。なお、予約金につきましては全て返金いたします」
そういった英断をしていただきたいと願っております。
それが『受験生の皆様一義のもとに』する一番の英断なのではないでしょうか。
今まで、経緯をずっと見てきた人たちは、英検協会さんを責めたりしないと思いますし、むしろその英断を敬意をもってその公表を受け入れられると思います。
その時は流石に、文科省も2021年度入試の英語民間試験を少なくとも延期(個人的希望は中止)せざるを得ないでしょう。それはひいては受験生のためにもなるはずです。強引に「精度が悪くても」2021年実施にこだわる文科省に待ったをかけられるのは英検協会さんだけだと思っています。
このまま大学入試英語成績提供システムにとどまることは、受験生のためにもならないし、萩生田大臣の言う「精度が高くない」制度の中で、何かの大きな事故が起きた時のリスクは英検協会さんにとっても、受験生にとっても計り知れないものだということは英検協会さん自体がよくご存じのはずです。
何か大きな事故が起きた時に英検協会さんはもちろん文科省や政府が責任を取ろうにも取り切れないことも十分ご承知のことと思います。
1963年以来50数余年の長い歴史の英検。日本の英語教育における英検の果たしてきた役割は大きなものだったと思います。その歴史を守り続けていくためにも英断が必要です。
「大学入試英語成績提供システム参加辞退」最後のチャンスです。英断を願っております。#英検がんばれ英断を
以上、英検から10月7日に何やら公表されるらしい~ #英検がんばれ英断を という切なるお願いでした。
2019/10/3追記
昨日の英検からのお知らせが、もっと短いものに訂正されて本日10/3に公表されています。
上記のように、「恨み節」はどこかに消えました・・・
10/3の追加の情報としては
1)10/7の英検からの公表は11:00を予定(S-CBTの予約締め切り時間よりも前ということですね)
2)10/7の英検からの公表内容は「英検2020 1day S-CBT」の予約申込について
以上ですね。
(10/3 16:30追記)