枝野幸男氏が明かす東日本大震災時計画停電の裏側
「それをやるまでは電気を絶対止めるな!」
~宮原健太さんの「ブンヤ健太の記者倶楽部」より
2021/2/19の宮原健太さんの「ブンヤ健太の記者倶楽部」を聞きました。
その中で、枝野当時官房長官が、東日本震災の時の計画停電の裏側について話してくれています。記憶に残すためにも一部書き起こして残しておきたいと思います。
16分30秒位から書き起こし
部長
土日挟んで月曜日の朝がまた電車が間引き運転で・・・
枝野
計画停電ですね。そっから月曜日の朝一から計画停電で、これは夜中に私が頼んで各鉄道会社に頼んで間引き運転してもらった。
普通に電力使われちゃうとブラックアウト起きかねない。かといって実は計画停電で実際電気止めるのは昼ぐらいまでやんなかったんです。なぜかというとその時点では人工呼吸を使っているみなさんなどへの周知が間に合ってなかったから。
地震とか落雷とかだったら予期してるじゃないですか、人工呼吸器とか電気止まったら大変だってことで。そうすると予備の電池とか一定程度あるわけだから。でも全然地震の直後ならともかく、全然前触れもなく電気が止まったら寝ている間になくなっちゃう人が出かねない、言って、計画停電の話が出て、すぐ厚生労働省に全ての対象になりうるところに全部連絡取ろうと。
それをやるまでは絶対電気止めるな、と。その代わり、それでもブラックアウト起こさないためには、例えば電車停めてもらうとか、そういう手配を実は夜中やってたんです。
宮原
何よりその命にかかわるところが最優先ということですよね。
枝野
結果的に多分そこで通勤で迷惑かけた方いらっしゃると思うんですが、命にかかわることなので、申し訳なかったけれどもそういう対応取った。
あの #枝野寝ろ のハッシュタグが登場するほど極度の疲労と緊張の中、当時の枝野官房長官たちは、「命にかかわることを最優先」という選択をしてくれていたということなんですね。
「命を最優先」
簡単に言いますが、あの東日本大震災混乱の中で、枝野さんたちがそういった選択をしてくれていたことは記憶と記録に残しておきたいと思います。
なお、当時の枝野官房長官の記者会見の様子も下記に引用しておきます。
【計画停電】
――節電開始にあたって外出を控えるようにというが、通勤・通学の自粛要請を政府が行うことはあるか。
この趣旨にそった中で、既に大口の電力需要者のみなさんには東京電力から協力の依頼を進めていただいております。そうした中で、最大限の対応を政府としてもお願い申し上げます。政府からの直接のお願いをさせていただきたいと思っております。
――人工呼吸器を使っている方など患者にも万全を期すというが、どう万全を期すのか。
現在、厚生労働省を通じて、医師の方々、訪問看護ステーションのみなさま、こうした、どこの患者さんが支障の生じる恐れがあるか、ということを把握して、そうしたみなさんを通じて個々の患者さんに周知をし、その対応をお願いいたしているところであります。