【共通テスト、文科省がベネッセに抗議へ】重大な契約違反なのでは?
2019/11/20の衆議院文教委員会で城井議員らの質問を受けての文科省の対応に関する報道です。
以下朝日新聞デジタルの引用です。
2020年度に始まる大学入学共通テストで、記述式問題の採点を請け負う会社を傘下に持つ通信教育大手ベネッセコーポレーションに対し、「採点業務の中立性、信頼性に疑念を招く(行為があった)」として、文科省が今後厳重に抗議し、是正を促すことを明らかにした。
ベネッセが高校向けに配布した資料に、共通テストに向けた記述式の採点基準の作成などで助言事業を請け負っている旨の記載があり、模擬試験や対策講座などのほかの営業活動に利用した疑いがあるという。
以下城井崇議員のツイートです。
今日の文部科学委員会での私の質疑を取り上げていただきました。大学入試共通テスト記述式問題の採点請負業者が契約違反をして利益相反していた件です。
— きいたかし(城井崇) (@kiitakashi) November 20, 2019
文科相 「大学入学共通テスト」採点の委託業者に厳重抗議へhttps://t.co/HDxKitOiIL
仕様書の8P第12はこうあります。
「 受注者は、本事業を受託する事実を利用して取引を誘因することにより、本事業の中立性及び信頼性を損なってはならない。」
仕様書 大学入学共通テストにおける「国語」及び「数学」の記述式問題採点関連業務一式
文科省はベネッセに抗議をするとの今回の報道です。
「採点業務の中立性、信頼性に疑念を招く(行為があった)」とも認めた形です。
これは業者の重大な契約違反の可能性が高いと思われます。
というか、契約違反の可能性が高いからこそ、文科省もベネッセに抗議をするのでしょう。
文科省から、
「重大な契約違反があった以上、やはりこれは契約解除という選択しかありません。共通テストの記述式は今回中止との判断に至りました」
という発表があることを強く願います。
以上、共通テストの記述式問題の経緯を記憶と記録に残すために、「【共通テスト、文科省がベネッセに抗議へ】重大な契約違反なのでは?」というタイトルで書いておきます。