知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

指定校推薦 vs 総合型受験 vs 一般受験:大学受験どっちを選ぶか迷う、悩む

大学受験の選択肢: 指定校推薦 vs 総合型受験 vs 一般受験 - メリット、デメリット、リスクを比較

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大学受験、指定校推薦、総合型受験、一般受験のそれぞれには異なるメリットやリスクがあります。この記事では、どの受験型にしたらよいか迷っている受験生のためにそれぞれの選択肢を比較し、自身に最適な選択をするためのヒントについて考えたいと思います

指定校推薦、総合型受験、一般受験どの受験にするか迷う!悩む!

以下、指定校推薦 vs 総合型受験 vs 一般受験どの受験型にするか迷ったり悩んだりしている人にそれぞれのメリット、デメリットをまとめてみます。

指定校推薦のメリット

高校によっては、様々な大学への指定校推薦枠がある場合があります。

・高校からの推薦がもらえさえすれば、合格率が高いです。

・また、年内には合格がもらえるので残りの高校生活を楽しむこともできます

・中下位偏差値の高校に通う人の場合、一般受験だとなかなか合格することが難しいレベルの大学に合格できる場合があります。

 

指定校推薦のデメリット・リスク

推薦基準に達しなければ受験できない(高校1、2年時の評定が低ければそもそも推薦してもらえない)

・比較的人気の大学、学部の場合、高校内での推薦枠の競争が激しい場合があり、最後の最後で他の人が推薦されてしまうこともあります。場合によっては、「あの人もひょっとして同じ大学の推薦を狙っている?」と疑心暗鬼になったり、「どうしてあの人が選ばれて自分は選ばれなかったの?」と最悪の場合友達関係や学校との関係が崩れるケースもあったりします。

・前年までは指定校の推薦枠があった大学、学部から、今年はその高校に推薦枠がなくなってしまうということもあります。またその大学、学部から推薦枠があるかどうかは秋にならないと分からなかったりします

指定校推薦があるのは基本的に私立大学です。しかも合格した場合は進学しなくてはいけませんから、指定校推薦を受けるということは国公立大学への進学を断念するということを意味します。特に、国公立志向の強い地方在住の受験生の場合、保護者、場合によっては高校の先生からも「何も今(経済的負担のある)私立大学に決めてしまわなくても、一般受験で国公立大学を目指して勉強すればいいのでは?」という(無言の)圧力がかかることも多かったりします。

・自分が第一志望でチャレンジしたい大学・学部の指定校枠があればいいのですが、多くの場合は自分がチャレンジしたいあこがれの大学よりも(偏差値で)ランクが低かったり、あるいは自分が望む学部学科とはちょっと異なった学部学科しか推薦枠がない場合もあります。

 


 総合型受験のメリット

・学力だけでなく個性や総合的な能力を評価してもらえるあるため、一般受験では合格が難しい大学に合格できる場合があります。

・志望理由書や面接の練習を通じて、自分がその大学で何を学んでいきたいか、自分を見つめ直す絶好の機会ともなります。

・総合型が万が一不合格でも一般受験で再チャレンジすることも可能です。

・また一般受験よりは早い時期に合格がもらえるので残りの高校生活を楽しむこともできます

 総合型受験のデメリット・リスク

志望理由書の作成、面接や小論文の対策等受験負担が増える。

・指定校推薦とは異なり、合格率が低い大学も含まれるため、必ずしも合格は約束されているものではありません。

不合格だった場合、そこから一般受験での再受験や進路変更を考えないといけないリスクが生じる。

 


一般受験のメリット

・一般受験のための学習に集中して大学入学を目指せる。

・自分が進学したい大学、学部を選択できる。


一般受験のデメリット、リスク

・入試対策や準備が大変で、しかも周りで指定校、総合型で先に合格した人がいる中で最後まで気持ちを切らせずに受験勉強しなければならない。

合格競争が非常に激しい場合がある

・合格率が低い大学も含まれるため、万が一不合格だった場合、併願大学の受験や最悪浪人も考えなければいけない場合がある。

・第一志望が不合格で、併願校に進学することになった時、

「〇〇大学に進学することになるのなら、指定校で△△大学にしておけばよかった」「自分より成績が下の友人が指定校で××大学、自分は何で□□大学に進学することになったんだろう」

といった思いになる場合がある。

 


まとめ

指定校推薦 vs 総合型受験 vs 一般受験 、どういう判断をしたら良いのかは、

それぞれの考え、成績、通っている高校の指定校の枠、保護者の方の考え方や環境、が様々ですから、一人ひとり答えが違うはずです。

ただ言えることは、それぞれのメリット、デメリット、リスクをしっかりと知ったうえで『自分で』答えを出していくことが大切だと思います。

 

『親がこう言うから』『先生がこう言うから』と決めると、デメリットやリスクに直面した時に、『自分は本当はこうしたかったのに…』と後悔が大きくなり、場合によっては最悪進学した大学をやめてしまうことにもなりかねません。

 

長々と書いてきましたが、

『この受験方式にはこういうメリットもあるけれども、こういうリスクもある』と知ったうえで、『でも自分はこういう受験をするのだ』と自分の意志で決めていってほしいと思います。

 

だって、他でもない『あなた自身の受験』『あなた自身の人生』なのですから。

 

以上、大学受験の選択肢: 指定校推薦 vs 総合型受験 vs 一般受験 - メリット、デメリット、リスクを比較でした。

 

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