一橋大学授業料2割引き上げへ~指定国立大学法人指定と引き換え?~
一橋大は2019/9/11、学部生や大学院生の授業料をそれぞれ2020年4月、21年4月の入学者から引き上げると発表。
一橋大学の授業料は現行は年53万5800円だが、2割増の同64万2960円となります。
国立大学の授業料はどこも一律同額と思っている人もいるかも知れませんが、
現行の授業料は文部科学省が省令で定める標準額という金額です。
各国立大は最大で標準額の2割増までの範囲で決めることができるのです。
標準額を上回る授業料への改定方針は、2018年9月に東京工業大が国立大として初めて公表。東京芸術大、千葉大が続き、一橋大は4例目となります。
実はそれに先立ち、2019/9/5、文部科学省は世界最高水準の教育研究活動展開を目指す指定国立大学法人に一橋大学を追加すると発表しています。東北大学、東京大学、京都大学、東京工業大学、名古屋大学、大阪大学に次ぐ7校目ということになります。その時みかけた文科省資料が下記です。
上記の資料を見た時に、
「ん? 財務基盤強化? 授業料改定?」と思っていましたが、2割授業料アップというのは上限まで上げるということですね。
一橋大学既存の法学部・経済学部・商学部・社会学部の他に(?)ソーシャルデータサイエンス学部の新設というのは興味深いですが、一橋大学は指定国立大学法人指定と引き換えに、学生に授業料2割引き上げという負担を強いることになった形です。
今後、各国立大学法人が次々と授業料引き上げに動く引き金とならないかと懸念しています。
以上、一橋大学授業料2割引き上げへ~指定国立大学法人指定と引き換え?~についてでした。