知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

共通テスト英語50点以下の人がやるべき勉強方法・伸びないダメな勉強方法

【INDEX】

 

共通テスト英語50点・5割以下の人がやるべきおすすめの勉強方法・伸びないダメな勉強方法

共通テスト英語50点しか取れない人の勉強法

共通テスト英語50点しか取れない人の勉強法

センター試験のころから20年以上、受験生に携わってきました。

共通テスト模試でなかなか英語(リーディング)で50点に届かない、共通テスト英語で時間が足りない、というのが悩みの生徒さんも毎年多くいます。

 

今までの経験を踏まえて英語リーディングで5割に届かない人、時間が足りないという人の参考になるように共通テスト英語の勉強方法についてまとめてみます。

 

共通テスト英語で50点・5割に届かない原因

①そもそも単語や熟語の勉強が足りない

②文章の中の単語を一語一語日本語に置き換え、それをつなげて「なんとなく」意味を分かったつもりになっていて文法的に正確に英文を読めていない。(英文を誤読している)

③共通テスト型の問題を数多く解き、解いた後に間違った所だけ確認して終わってしまう。

では、具体的に、共通テスト英語50点以下の人が「やるべき勉強方法」「伸びないダメな勉強方法」とはどんなものなのでしょうか?

共通テスト英語50点以下の人、伸びないダメな勉強方法

①単語・熟語を覚えてから読解に取り組もう!というのはダメ

「自分が共通テスト形式の問題を読めない、時間が足りないのは単語・熟語の数が足りないからだ!まずは、単語、熟語を覚えてしまおう!」

英語が伸びない人が陥ってしまうワナだと思っています。

確かに、英語の力のない人が「単語・熟語が足りない」というのは事実です。

でも、「単語・熟語」を覚えてから「読解問題」では、いつまでたっても読解力は上がりません。

単語・熟語が長文の中でどのように用いられ、文章中でどんな意味内容を伝えているのかを学んでいくことが大切なのです。

あくまでも、「単語・熟語の暗記」と「読解練習」は並行して進めていくべきです。

②共通テスト型の問題、とにかく数多く取り組もう!というのもダメ

共通テストで5割くらいしか点数が取れない、時間が足りない!という生徒が陥るワナが

「80分で解き終わるようにとにかく数多く共通テスト型問題を解こう!」

というパターンです。

この英語の学習方法、ダメだと思っています。

考えてみてください。

朝から学校に行き、場合によってはその後、塾・予備校に行き、その後80分英語の問題を自宅で解いたらどうなるでしょう?

おそらくは、疲れ果ててしまい、その後せいぜいできるのは「丸付け」と「間違った箇所の確認」程度です。

元々共通テスト英語で8割~9割取れる人なら、確認する箇所があまり多くないのかもしれません。

でも、50点程度しか取れない人が第一問から第六問まで「知らない単語・熟語」「英文の正しい構造理解・和訳」「正解の根拠となる部分」を確認しようと思ったら、それだけで数時間はかかるはずです。

どんなに数多く問題を解いても「知らない単語・熟語」「英文の正しい構造理解・和訳」を確認しなければ、いつまでたっても「読める」「点数が取れる」ようにはならないのです。

共通テスト英語50点以下の人がやるべき勉強方法

では、共通テスト英語リーディングが5割以下の人が、今後6割、7割、できれば8割近くまで点数を伸ばしていくためにやるべき英語の勉強方法は?

以下、私がおすすめしている共通テスト英語の勉強方法です。

①共通テスト英語、問題は大問ごとに3回読もう!

共通テストリーディング問題の学習は大問ごとに3回読もう!という意味は、

・まず大問ごとに目安の時間内に、(辞書なしで)解き切る

その時に、

自分で知らない単語(熟語)

何を言っているかわからない箇所

英文の構造が分からない箇所

に線を引いておくといいと思います。

 

辞書なしで読み切る、ことは、

「多少知らない英単語があっても、『こんな意味じゃない?』と『カン』で読み進めてしまう」力を養うことにもつながります。

(英語の点数が取れる人はそういう『カン』も鋭かったりするのです)

 

ここまでが、3回読もう!の1回目です。

 

大切なのはあくまでも「大問ごと」です。

欲張って何問もまとめて解いてはいけません。

(まとめてやると「2回目の読み」が粗末になってしまうからです)

※80分で解き切る練習は12月以降に学校でも何度も模擬試験形式でやることになりますし、もし学校でやってくれる分で足りない市販のパック問題集を買ってやればいいと思います。

 

なお、共通テスト英語は2025年度新課程になり多少時間配分が違ってくるかもしれませんが、以下が現在の共通テスト形式問題での目安の時間になります。

大問1:7分
大問2:13分
大問3:12分
大問4:12分
大問5:14分
大問6:22分

 

・設問に関係ない部分も含めて精読する

解き終わったら、リード文も含めて一文一文の確認をしていきます。

今度は「辞書も使い」「解答解説もしっかりと確認しながら」精読していきます。

「1回目の読み」で下線を引いた部分は特に念入りに確認していきます。

 

その時に、解答解説に書いてある単語・熟語の意味を丸暗記しようとしないで下さい。

例えば

The univesity has organaized a trip.

という英文の解答解説部分に

organize O  「 O を計画する」

とあったりしますが、一生懸命「organize 計画する/organize 計画する/organize 計画する」って暗記しようとしないで下さい。

 

大切なのは辞書や自分の使っている単語帳で「organaize」という単語を調べ、

「organize 」は「(会議・パーティー・活動など)を準備する・計画する/手はずを整える/まとめる/整理する/(団体など)組織する・設立する」といった意味があり、

「今回の英文では」「(旅行を)計画する」くらいの意味になるんだな、という確認が必要です。

 

共通テスト英語問題の解答解説に書いてある意味を丸暗記だと他の英文でorganaizeが、「設立する」とか「組織する」という意味で出てきたときに対応できなくなってしまいます。

 

なお、きれいな全文訳をノートに書いたりしていくのはある意味で時間の無駄なので必要ありません。

「スラッシュ読み」できればそれで構いません。

 

「スラッシュ読み」というのは例えば

Last September, a team of 12 of us, 10 climbers and two minibus drivers, participated in the  Three Peaks challenge, which is well known for its difficulty among climbers in Britain.

という英文(2022年本試験)であれば

Last September, /去る9月

 a team of 12 of us, /私たち12人のチームが

10 climbers and two minibus drivers,/(そのチームは)10人の登山家と2人のミニバスの運転手だったのだが

participated/参加しました

in the Three Peaks challenge/ Three (3つの)Peaks (山頂)challengeに

which is well known for its difficulty/ その challengeは難しいことで知られていました

 among climbers in Britain./イギリスの登山家の間で

 

こんな感じで戻り読みせずに「前から」「前から」読んでいって下さい。

 

ここまでが「2回目の読み」です。

問題を解いたのと同じくらいの時間、あるいはそれ以上かかるかもしれませんが

この2回目の読みをしっかりとやることが得点アップへの秘訣です。

 

・最後にスピードを上げてもう一度読む

最後に(英文の意味が分かっている状態で)スピードを上げてもう一度読んでください。

しかも「音読」です。

必ずしもきれいな発音でなくても良いですし、大声でなくても構いません。

でもスピードをあげて「音読」してください。

これが「3度目の読み」です。

 

だまされたと思って、この「3回読む」ことを3か月続けてください。

時間が足りないと思っていた共通テストの問題も何とか時間内に収まるようになっていき、今は50点取れていない共通テストの英語が60点、70点と上がっていくことに気づくはずです。

②単語帳暗記と読解練習は並行で!

学校の休み時間や電車・バスでの通学中の空き時間に英単語を暗記するのは大切なことです。

でもそれだけでなはく、必ず読解練習(上記の3回読み)を並行してやっていってください。

読解練習中に出てきた単語・熟語を、自分の普段使っている単語帳で確認して線を引いておいたり、場合によっては単語帳に載っていない意味は加筆しておくことも効果的です。

 

そして、もっとも大切なこと

今、共通テスト英語リーディングで50点取れない、あるいは50点前後ということは

今までの英語の勉強の仕方が良くなかったということです。

 

上記の方法で50点取れなかった人が半年で90点取れるとは言いません。

でも、60点、70点と取れるようになれば、本番で何とか勝負になる出願も可能になるのかもしれませんよね。

 

「やってみよう」という素直さも受験では大切なことだと思います。

 

以上、共通テスト英語50点以下の人がやるべき勉強方法・伸びないダメな勉強方法について書いてみました。

studyaid.hatenablog.com

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