知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

現高校3年生が受ける【2024年度大学入試】はどうなるのか?~共通テストが変わる前の特別な年の受験になる~

高校3年生が受ける【2024年度大学入試】はどうなるのか?~共通テストが変わる前の特別な年の受験になる~

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※以下2023/3/25一部記事を書き換えました

2023年4月に新高3となる皆さん、この前高校に入学したと思ったらあっという間に受験学年ですね。

 

もし皆さんが高校卒業後の進路として「大学進学」を考えているのであれば、是非知っておいていただきたいことがあります。

 

それは、2023年4月に高3年生になった皆さんが受験する2024年度大学入試は、大学入試共通テストが2025年度入試から新しい形になる前年の今の共通テスト最期の受験生になるということです。 

 

大学入試センターから「令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目について」が発表

大学入試センターから「令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目について」が2021/3/24発表されています。詳しくは下記をご覧ください。

 

kasikoi.hatenablog.com

 

以下は以前の投稿となります。

共通テストは2025年度大学入試からどうなる?どう変わる?情報を加えて7教科21科目に

NHKニュースで2025年度入試から共通テストが情報を加えて7教科21科目にするという検討案がでています。(まだ決定ではありません)

 

2025年度入試ということは2022年4月の新高校1年生からということになります。

 

[大学入学共通テスト]2025年度以降の出題教科・科目の再編案 現在の中2生が受ける入試からどう変わる?|ベネッセ教育情報サイト

共通テスト2025年度入試からの7教科21科目とは?

今回検討案にある2025年度からの共通テストの7教科21科目というのはどんな分類になるのでしょう。以下表にしてみました。

  2021年度入試 2025年度入試案  
  6教科30科目 7教科21科目  
国語 国語 国語 変更なし
外国語 英語/独語/仏語/中国語/韓国語 英語/独語/仏語/中国語/韓国語 変更なし
理科 物理/化学/生物/理学 物理/化学/生物/理学

8科目

⇒5科目

物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎  
地歴公民 世界史AB/日本史AB/地理AB 地理総合、地理探求

10科目

⇒6科目

現代社会/倫理/政治経済/倫理・政治経済 歴史総合、日本史探求
  歴史総合、世界史探求
  公共、倫理
  公共、政治経済
  地理総合、歴史総合、公共
数学 数学Ⅰ 数学Ⅰ

6科目

⇒3科目

数学Ⅰ・A 数学Ⅰ・A
数学Ⅱ 数学Ⅱ、B、C
数学Ⅱ・B  
簿記会計  
情報関係基礎  
情報   情報Ⅰ 新設1科目

 

・外国語、国語は変更なし。

 

数学は「数学Ⅰ」「数学Ⅰ、A」「数学Ⅱ、B、C」の3科目で検討されているようです。

 

・地歴公民には「歴史総合、日本史探求」とか「歴史総合、世界史探求」「公共、倫理」といった聞きなれない試験科目がみられます。

 

今後詳細が決定、周知されていくのでしょうが、

「何だか分からない」「不安だ」というのが正直な感想ではないでしょうか。

 

新高校2年生が受ける2024年度大学入試で万一浪人したら2025年度新共通テストに

つまり2022年度新高校2年生が受ける2024年度大学入試で、万一浪人をすることになれば、

(大半は、)2025年度入試で「何だか分からない」「不安な」新共通テストを受験することになるのです。

 

2024年度大学入試は、センター試験が共通テストになる前年の2020年度入試が参考になる

2020年度大学入試は、翌年2021年度大学入試から共通テストになる前の「共通テスト最終回の受験」でした。

 

その2020年度大学受験がどうであったかを振り返っておくことは、

新高校2年生が受ける2024年度入試を考えるうえで大切なことだと思います。

 

2020年度入試は、難関私立大の志願者数減少や受験生の手堅い受験行動がみられました。

 

総合型選抜(AO入試)の志願者数は国公立大、私立大ともに前年比10%以上も増加した年でもありました。

 

新高校2年生が受ける2024年度大学入試も安全志向+総合型選抜(AO)や学校推薦型選抜の人気が高まる?

ここから先は推測にしかなりませんが、

新高2生が受ける2024度大学入試は、

安全志向+総合型選抜(AO)や学校推薦型選抜の人気が高まることが大いに考えられます。

 

総合型選抜(AO)や学校推薦型選抜を考えるとすると、多くの場合評定平均(いわゆる内申点)を意識せざるを得ないことになります。

 

つまり、普段の高校の定期試験で手を抜けないということです。

 

しかも、実際受験に使うことにならない教科ですら定期試験で手を抜けないってことです。

 

学習塾を経営しているから「あおっている」のではありません。

 

実際、2020年度入試の時にも高校3年生に言われましたよ。

 

1年の時から定期試験手を抜くなって、どうして先に行ってくれなかったんですか!自分は1年の時さぼりすぎて評定平均足りないから、普通の入試に、しかも浪人したくないからランク落として受験しなくちゃいけなくなっちゃいましたよ」って。

 

(まあ、本当はそういうこと伝えてきたつもりですが、きちんと伝わってなかったってことですね。)

 

だからこそ、2021年、今年高校に入学する1年生には、声を大にして伝えたいと思います。

 

皆さんが受ける2024年度大学入試は

共通テストが変わる前の特別な年の入試になるのです。

 

もし、総合型選抜、学校推薦型選抜、公募型推薦入試、AO入試といった試験を受けることになれば、当然評定平均(内申点)も高ければ高いに越したことがありまえん。

 

というか、評定平均が低ければ、「後がない」年の入試で「一発勝負の一般入試」しか受験の余地がなくなってしまうのです。

 

だから普段の学習、そして定期試験も手を抜かないでやっていかないといけないのですよ。

 


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