センター利用私大のボーダーや判定の信頼度は?2020年度入試
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大学定員厳格化の中で、センター利用の私大が相当厳しかった昨年度の2019年度入試入試。
2020年度のセンター利用私大入試がどんな感じになるのか、あるいは各社が予想したボーダーや判定の信頼度はどんな感じなのか気になっていました。
私の知っている人でも、昨年度合格最低点が71%程度の大学学部学科で、78%の得点率でボーダーよりかなり上のA判定という大学から合格の朗報は届きませんでした。(補欠繰り上げの可能性もまだ捨てきれませんが・・・)
もちろん、マークずれなどで自己採点と実際の得点が大きく異なっている可能性も否定はできませんが、そうでないとすれば当該私立大学・学部のセンター利用入試は相当昨年度よりも厳しかったということになります。
正確な情報は年度が替わって以降に各社から分析が出されていくことと思いますが、ネット上で見かけた情報を拾ってみました。(正しい情報かどうか確かめるすべはありませんが、こういう声もあったということで・・・)
なお、2020年のセンター利用私大・緩かったのかそれとも厳しかったのかということは、今年の受験生にとってはすでに「結果が出た」話。
これから、国公立の前期試験、場合によっては後期試験、そして私立のこれからの試験日程・方式に出願の皆様は、以下の部分は見ないで、とにかく「これからの試験」に全力を尽くしてもらえればと思います。
「2020年度センター利用私大は予想ボーダーより緩かった?」
・去年のセンター利用のボーダー85%あった大学に78%で合格した
・ボーダーより点数低いし絶対センター利用落ちたと思ってたのに受かってた
・センター大失敗してボーダー4〜5%下回ってたはずなのにセン利受かって不思議
・法政大センター利用で合格。ボーダーより3%以上は下のはず
・芝浦工業センター利用受かった。 ボーダー超えてないはず
・去年のセンター利用のボーダー85%あった大学に78%で合格した
・ボーダー下のC判定でも東海大学(理系)から合格が来た
「2020年度センター利用私大は予想ボーダーより厳しかった?」
・大東亜帝国センター利用は落ちた。 センター利用は例年75%くらいがボーダーが、今年はセンター79%で落ちた
・首都圏の理工系私立大学。昨年合格最低点が71%(旺文社パスナビ)で、センター78%とボーダー大きく超えてのA判定で不合格
・首都圏の理工系私立大学。河合塾ボーダー+40数点のA判定で不合格
・A判定ボーダー+90ある余裕で受かると思われていた大学にすら落ちた
・セン利で去年のボーダーを10%も超えてたのに落ちました
・センター利用A判定で、リサーチも上から3人目だったのに東海大学落ちた
・セン利で去年のボーダーを10%も超えてたのに落ちました
もちろん、こういったネット上でのセンター利用私大の合否報告の場合、本人の自己採点虚偽申告、マークミスの可能性も否定はできないことは補足しておきます。
「2021年度センター利用私大ボーダーを読むのが難しかった理由」
上記のように、2020年度の私大センター利用は、大学、学部によって河合塾やベネッセの予想ボーダー、あるいは昨年度の合格最低点より厳しかったところ、緩かったところが混在していた模様です。
このようにセンター利用私大のボーダーを読むのが難しかった理由について考えてみます。
・来年からの入試の変更で、浪人したくない生徒たちがAOや推薦に流れ、ある程度の生徒が確保できていて、「センター型」で合格者を絞り込んでも良かった大学は、センター利用のボーダーが上昇した可能性がある。
・同じく、国公立大学志望で、例年なら私大にはあまり出願しなかったであろう生徒が浪人したくない心理から、センター利用の私大に出願したり、あるいは出願校を増やしたためにボーダーが上昇した大学・学部があった可能性。
・実はこれから先、補欠繰り上げ合格が出始めると、「厳しいボーダー」と思われた大学のボーダーも最終的には「予想ボーダー」に収束していく可能性。
・昨年度A判定でも不合格が続出したような大学は、逆に今年は「あきらめて出願しなかった生徒」が増え、予想ボーダーよりも下の生徒まで合格者が出た。
様々な可能性が考えられますが、大切なのはやはり来年度以降「私大センター利用」の出願にどういう作戦で臨むべきかということだと思います。
来年2021年度センター利用私大のボーダーや判定の信頼度をどう考えて出願するか
来年2021年度入試に向けてのセンター利用私大の出願について。
今年の入試の総括が今後各社から出てくることとは思いますが、現時点で考えられることの備忘です。
・センター利用の私立大のボーダーあるいはA判定B判定というのは、過信してはいけない。少なくても「センター利用の私大出願」を滑り止め・安全校確保という感覚にはしないことが賢明。滑り止め・押さえの大学は実際に受験しに行く方式を検討するべき。特にセンター後に出願可能な大学は、データを見て出願する受験生も多いので、「滑り止め」が滑り止まらない可能性もある。
・国公立併願の受験生で、センター利用の私大を滑り止めと考えて出願していた時に、ボーダーを超えていると思った大学が不合格になると「ひょっとしてマークミスがあったのでは・・・」というメンタル最低の状態で本命の国公立を受験することになる。
・ボーダー前後と思われる挑戦校の私大のセンター利用は、ダメ元と思っても積極的にチャレンジしてみる価値はある。一般不合格でセンター利用合格といった例もある。
・志望校がダメだった時に「センター利用の私大の後期・二期」といった出願をすれば良いという考え方は甘い。定員枠が狭いだけに、厳しい結果を突き付けられることもある。センター利用を出すなら前期から!
以上、センター利用私大のボーダーや判定信頼度は?2020年度入試は厳しかった?緩かった?センター利用の私大入試をどう考えたらよいのかについて私見を残しておきたいと思います。