知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

【9月入学】誕生日いつからいつまでが来年小学生となるのか?来年だけ4割児童増のマンモス学年?それとも1か月ずつずらして入学?

【9月入学】誕生日いつからいつまでが来年小学生となるのか?来年だけ4割児童増のマンモス学年?それとも1か月ずつずらして入学?

追記2020/5/20

文部科学省は5月19日、来秋から9月入学を導入した場合の新小学1年生の対象範囲の区切り方について、二つの案を政府が開いた会議に例示しました。

 

以下、文科省提示の二つの案で、誕生日いつからいつまでが来年小学生となるのか、学年の区切りはどうなるのかを整理してみます。

 

【1案】2021年度小学校入学児童のみ誕生日の幅が17か月

 

●2021年9月小学校入学

2014年(平成26年)4月2日から2015年(平成27年)9月1日生まれの(17か月分)の人

2022年9月小学校入学

 ●⇒2015年(平成27年)9月2日から2016年(平成28年)9月1日生まれの(12か月分)の人

以降同様

 

【2案】2021年度小学校入学児童から5年間にわたって誕生日の幅を13か月とする。(1か月ずつずらしていく案)

 

●2021年9月小学校入学するのは

2014年(平成26年)4月2日から2015年(平成27年)5月1日生まれの(13か月分)の人

●2022年9月小学校入学するのは

2015年(平成27年)5月2日から2016年(平成28年)6月1日生まれの(13か月分)の人

●2023年9月小学校入学するのは

2016年(平成28年)6月2日から2017年(平成29年)7月1日生まれの(13か月分)の人

●2024年9月小学校入学するのは

2017年(平成29年)7月2日から2018年(平成30年)8月1日生まれの(13か月分)の人

●2025年9月小学校入学するのは

2018年(平成30年)8月2日から2019年(令和元年)9月1日生まれの(13か月分)の人

●2026年9月小学校入学するのは

2019年(令和元年)9月2日から2020年(令和2年)9月1日生まれの(12か月分)の人

 

【1案】だと、初年度のみ1学年に誕生日が17か月分の幅の生徒が存在するマンモス学年ができることになります。

・成長も早いですから、それだけの幅の生徒を同じ学年にしても良いか

・それだけの人数に対応する教職員の確保が必要

・4月から9月小学校入学までの保育をどうするか

・年少さんと年中さんの一部が小学校で同時に入学することになる

・その学年が高校入試、大学入試を受ける時だけ倍率がくなることが予想される

といった問題が生じそうです。

 

【2案】だと、

・とにかく煩雑で面倒くさい

・上記の1案の各問題点が1か月分とはいえ、5年も続くことになる

といった問題が生じそうです。

 

文科省から上記の2案が示され、各省庁の次官級会議で検討しているということで、政府与党は9月入学に向けて大きく舵を切ろうとしている気がします。

 

これだけ賛否が分かれ、国民生活全体に影響を与える事案なのですから、本来であれば同列で「4月入学の維持という案」も検討すべきだと思うのですが・・・ 

 

以上、文科省から9月入学について出された2つの案について以前の記事に追記しました。

 

5/21「小学ゼロ年生」案については以下のエントリーをご覧ください。

 

kasikoi.hatenablog.com  


【9月入学】誕生日いつからいつまでが来年小学生となるのか?来年だけ4割児童増のマンモス学年?

コロナの影響での学校休校の影響もあり、「学校9月入学」の議論が出始めています。

 

仮に、来年(2021年/令和3年)小中高、大学が9月入学に移行となった場合、来年小学校に入学するのはいつからいつまで生まれになる可能性があるのでしょう?

 

今年(2020年/令和2年)4月に小学校に入学したのは

2013年(平成25年)4月2日から2014年(平成26年)4月1日生まれの人でした。

(まあ、きちんとした入学式もなかったり、学校もほとんどまだ行っていない状態でしょうが・・・)

※ご存知の方も多いと思いますが、4/1生まれの人は翌日の4/2以降生まれの児童生徒よりも一つ上の学年となります。

 

このまま来年も4月入学が変わらないとすると、

来年(2021年/令和3年)4月に小学校に入学するのは

2014年(平成26年)4月2日から2015年(平成27年)4月1日生まれの人となります。

 

さて、仮に小学校も来年9月1日から新学期・入学に変更になったとします。

「保護者は、満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の始めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで(中略)就学させる義務を負う」

━学校教育法第十七条

これが変わらないとすれば、

 

来年(2021年/令和3年)9月に小学校に入学することになるのは

2014年(平成26年)4月2日から2015年(平成27年)9月1日生まれの人

ということになるのでしょうか。

 

4月から8月に6歳になる人が加わることになります。

 

つまり、2021年(令和3年)に小学校に入学する学年だけ、2014年4月~2015年8月生まれの17か月間の誕生日の児童が存在する、約4割児童が多いマンモス学年となってしまいます。

 

すると

①中学・高校・大学などの定員が変わらなければ、異常に入試倍率の高い学年になってしまう可能性がある。

②6歳前後の児童の心身の成長は大きなものだと思います。果たして17か月の幅の児童が同じ学年で学ぶことで学習上の問題は発生しないのでしょうか?

③2015年(平成27)の4月~8月生まれの子供をお持ちの保護者は、

2022年(令和4年)の4月(さ来年)から小学校入学と思っていたのが、突然来年2021年(令和3年)の9月入学となってしまう。

④それでなくても教員の確保が難しくなっているのに、4割児童増の学年に対応する小学校教員確保はできるのか?

 

やはり、小中高、大学、あるいは就職時期といったものを一斉に9月に移行していくためには、解決していかなければいけない問題点がたくさんあり、簡単な問題ではないということだと思います。

 

kasikoi.hatenablog.com

 

 

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