9月入学で家庭の経済的負担増は2.5兆円‼ は ちょっとミスリーデイング
2020年5/15の衆議院文部科学委員会での柴山議員(元文科大臣)の質疑から
文科省の試算では9月入学に伴い、小中高生がいる家庭が追加で負担する金額の総額は2.5兆円に上るとのこと。
2017年の厚生労働省の国民生活基礎調査によると18歳以下の児童生徒のいる世帯は約1173万とのことなので単純計算では、9月入学に移行することで1世帯当たり約21万円の負担増ということになるのでしょうか?
追加費用には、翌年の8月まで同じ学年で学習する期間が5カ月延びることによる学校教育費や給食費、学校外活動に関する費用などが含まれるそうです。
なお、以下の記事にはありませんが5/15の衆議院文部科学委員会での柴山議員の質問に対しての答弁を聞きなおしましたが、9月入学で5か月後ろ倒しになった時の家庭あるいは学生本人の負担増額は大学生で1.4兆円、その内学部生が1.1兆円となるそうです。
なお、柴山議員の質問の意図は、「こんなに家庭の負担が増えて大変だよね」という感じではなく、9月入学にするのであれば、2.5兆円の負担を国が覚悟しなければいけないですねというように聞こえました。
逆にいうと、それだけの負担を国が覚悟するのであれば、9月入学も検討できますよねというようにも聞こえましたが・・・
そういう意味では、下記の時事通信の報道は「9月入学だと家庭にこれだけ負担が増えるんだぜ!」というところに焦点が当たったミスリーデイングな記事のように感じました。
以上、9月入学で家庭の経済的負担増は2.5兆円‼ は ちょっとミスリーデイングでした。