東京都立高校英語スピーキングテストについて問題点・資料・報道備忘
東京都立高校英語スピーキングテストについて資料・報道備忘
東京都中学校英語スピーキングテストは、現在の中学2年生が2022年11月に行うテストから、東京都立高校入試の点数に加えることになる予定。
2021年6月12日(土)新聞赤旗
2019/8/12リセマム
東京都中学校英語スピーキングテスト事業について
令 和 3 年 9 月 2 4 日教 育 庁
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2021/files/release20210924_03/bessi.pdf
東京都立高校英語スピーキングテストについての問題点
・スピーキングテスト採点の公平性については担保されているとはいいがたい
上記の新聞赤旗より転載
採点者も不明
採点を誰がやるかも不明です。業務を扱うのは、大学入試共通テストで学生アルバイトが採点することで問題になった、学力評価研究機構というベネッセの協力会社。所在地とされる東京都新宿区内のビルに部屋も電話番号もない“幽霊会社”です。
日本共産党の星見てい子都議の文書質問に対し、都教委はプレテストの採点もフィリピンで行うと回答。「採点拠点を確認する」としていましたが、コロナの影響で現地には行けないままです。都教委の担当者は「公平性や採点がきちんと行われているかを確認した」といいますが、同機構ではなく、ベネッセ社内で、オンラインを使ってフィリピンに確認したのみです。
上記のように、数万人の受験生のスピーキングを6段階に採点するようですが、果たして本当に公平公正に採点することが可能なのかどうかという問題。
同様の指摘が英語民間試験あるいは国語・数学の大学入試共通テスト導入が議論されたときにも同様の指摘がなされ、最終的には導入が断念されたことを思い出します。
・スピーキングテストを実施する業者が有料の講座を行っているのは公平・公正と言えるか
スピーキングテストを行う事業者であるベネッセコーポレーション。
そのベネッセの進研ゼミ講座では有料オプションでスピーキングテストの対策ができるとHPで宣伝しています。
直接、東京都の英語スピーキングテスト対策とは書いていませんが、
「試験を行う事業者のベネッセの講座であれば対策に有利なのではないか・・・」そういう心理も働きます。
試験を行う事業者が対策講座を行うということは果たして許されていいものなのでしょうか。
以上、一地方自治体の話とはいえ、様々な問題点があると思われる、英語スピーキングテストを民間事業者を利用して高校入試に取り入れようとする動きについて記憶にとどめるために備忘として残しておきます。