知の泉

地方都市で子供に携わる仕事を、20年くらいやってます。受験・子育て・教育に関することやその他自分の知的好奇心をくすぐった話題を呟いています。時々自分で食べて美味しかったもの、これ欲しいなあというものも呟いたりしてます。

【子供3人以上で大学無償化】これじゃダメだと思う問題点

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【子供3人以上で大学無償化】これじゃダメな問題点

政府が重要政策として掲げる「異次元の少子化対策」をめぐり、具体的な支援策を盛り込んだ「こども未来戦略」の素案が出ました。今後閣議決定をめざす。

 

大学の場合、授業料免除の上限は、国公立が標準額となる約54万円(それ以上の大学は全額ではない)、私立大学は約70万円。私立大学は学校ごとに授業料が大きく違うため、私立大学の平均授業料(2021年度約93万円)と国立大学の授業料の差額の半分くらいを標準額に上乗せした額が支援対象。

医学部や薬学部などの6年制の学部については、6年間支援を受けられる。大学だけでなく、短大や高専や専門学校に進学しても支援は受けられる。

こども3人以上で大学などの入学金・授業料を無償化 「こども未来戦略」素案提示

こども3人以上で大学などの入学金・授業料を無償化 「こども未来戦略」素案提示

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_mirai/dai8/sankou1.pdf

大学無償化問題点①無償化対象となるのは扶養の間だけ

対象となるのは、扶養する子どもが3人以上いる世帯の子で、所得制限なし。例えば3人兄弟姉妹で、第1子と第2子が大学に在籍していれば、2人とも対象となる。ただし、第1子が卒業して扶養を外れると、扶養する子どもが2人となるため、第2子と第3子は対象外となってしまう。

これでは、実質大学無償化の恩恵を受けられるのは1人or多くても2人。(年子で大学4年、3年、2年とかの場合は3人が何年かは恩恵があるが・・・)

大学無償化問題点②無償化対象とならない大学もある?

 進学する大学や短大、高等専門学校が、直近3年度全ての収容定員が8割未満の場合は対象外となる可能性もある。専門学校は5割未満の学校。したがって場合によっては対象とならない大学もあるので、今後対象とならない大学は益々経営が厳しくなり「消えていく大学」が出ることが加速するのではないだろうか。

大学無償化問題点③留年や出席率が低い場合などは対象から外れる可能性

留年や出席率が低い場合などは対象から外れる可能性もある。特に薬学部では6年で卒業できない(留年する)学生が多い大学もあるのが現実。

出席率が低いのは本人の責任だろうが、留年したら対象から外れて実質退学せざるを得ないと思うと安心して大学に通えなくなってしまうのではないか。

 

以上、【子供3人以上で大学無償化】これじゃダメな問題点についてメモとして残しておきます。

 

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